勉強方法は十人十色と言われます。
確かに,唯一絶対の学習方法など存在しないのだと思います。
それでも,一般的により効率的に学習を進めていく王道の法則は存在していると思います。
今回の記事では,学習効率を10%~30%高めるために必要な視点から,学習方法の王道について述べていきます。
また,そのような王道の法則を実践するための,CPAの活用方法についても説明していきます。
10%~30%の効率化が図れれば,合格まで3,000時間かかると言われている会計士試験に当てはめると,
300時間から900時間の節約になります。それはとてつもなく大きな時間になりますので,是非今回説明する視点から,一つでも二つでもご自身の学習にとり入れていただき,効率的な学習を実践してください!
1.ゴールを明確にする
2.学習の8つのステップを大切にする
3.効果的な学習計画を立案する
4.適時修正する
5.CPAの活用方法
より詳細な内容は下記の動画を参照ください。
1.ゴールを明確にする

ゴールを明確にしないと,そのゴールに向かって正しく進んでいくことは難しくなります。そのため,公認会計士試験合格というゴールだけでなく,
・短答式試験,論文式試験ごとに
・科目ごとに,
・どういう力を
・どういうレベルで
身に付ければ,合格できるのかというゴールを明確に意識してほしいと思います。
このゴールを明確にするだけで,一つひとつの学習成果の効率がかなり高まるのでお勧めです。
2.学習8つのステップを大切にする

上記学びの8つのステップは非常に重要です。

その上で,上記③わかると上記⑥できるまでが理解になります。論点を③わかるで終わらせるのではなく,短答式本試験,論文式試験での出題のされ方を把握し,わかった知識を実際に問題ができる力に変えていくことが求められます。
この時に,実際に初見の問題ができる力が求められているので,問題集や答練を何回も反復してその問題が解けることを目的にしてはいけません。その問題と同様レベルの問題であれば初見でも解けることを目的にしてほしいと思います。
そのためには,単に暗記で解けるようにしていても中々効率が悪いですので,論点を理解して解けるようにしておくことが重要です。特に論文式試験では理解の部分が問われますので,わかったうえでできる様にしてもらうといいと思います。
その後は,何回か反復して定着を図ります。ここも省略はできないので,少なくとも3回転以上は反復が必要になると思います。
3.効果的な学習計画を立案する
学習計画を立てるときは,下記の6つのステップを大切にしてほしいと思います。

例えば,今の時期から5月8月を目指す方であれば,下記のようになります。

その時に,注意すべき点は以下のものになります。

手段を目的にせずに,どのような力をどのレベルで習得するかを明確に,それぞれの学習に取り組んでほしいと思います。
4.適時修正する
次に,適時修正の仕方です。現状を分析し適切に修正していきながら学習することが欠かせません。そのための一番のおすすめが答案練習になります。

上記のように答案練習は,合格点を取るために,目標点を取るために現状をチェックし,改善点を把握し分析するためのものですので,その問題の復習をして満足するのではなく,明日からの学習方法の修正点を把握するために受けているという意識を持ってください。
上記のような,学習方法についてのより詳しい説明は以下の動画を参考にしてください。
5.CPAの活用方法
最後に,CPAの活用の仕方について説明します。
基本的にはCPAの本科生の方を例に説明しますが,他のスクールさんで学習している方もご自身のスクールの活用方法や,CPAの単科講座の活用などに活かしてもらえればとおもいます。
① 講義とテキスト
CPAでは,初学者用のレギュラー講義,経験者向けの圧縮講義,短答対策講義,論文対策講義など,各種講座を用意しています。講義では,論点の理解(③のわかった)と本試験で求められる問題を解くために必要な力(⑥できる)の習得を目指してください。
この力は,独学・自習での習得は相当困難を伴うため,なるべく講義を再受講し,講義中とその後の最初の復習で一気に引き上げてほしいと思います。
さらに,最終的には,テキストの反復で(⑧いつでもできる)を目指すのが理想形にはなります。
CPAでは,何度でも様々な講義を繰り返し受講しなおすことが可能です。是非,講義を受講しなおし,③わかったと⑥できるを効率的に習得してください。
② 短答対策問題集・論文対策問題集&コンプリートトレーニング
これらの実践問題集は,本試験で求められている力(⑥できる)の力の確認,定着のための反復(⑧いつでもできる)教材として,使っていただくといいと思います。本試験レベルの問題が本当に解けるのかを見ていくためには,実践問題集の演習が欠かせません。
③ コンパクトサマリー
こちらは,定着(⑧いつでもできる)に特化した教材になります。テキストや問題集を反復して定着をするのもお勧めですが,短時間で結論だけ確認できるので,直前期の高速回転にはコンパクトサマリーを活用していただければと思います。
④ 各種答練
各種答練は定着だけでは得点できない,本試験を想定した実践的な問題を多く出題しています。そのため,本当に本試験で得点できる力がついているのかのチェック,今後の学習計画の修正に役立たせてください。
⑤ 質問・学習相談
学習をしていると,学習戦略,学習方針,学習方法など色々悩みが出ると思います。そのような時には講師にすぐに相談して,なるべく早期に,やることを明確にし,目指すべき目標を明確にして学習を進めてください。ここで遠慮して相談せずに,自分だけで考えているのは相当リスクがありますので,是非,講師を活用し,無用なリスクを取り除いてほしいと思います。
上記のように,すべての教材,講義,問題集,答練,質問体制が学習の8つのステップを効率的に習得できるように,本試験で求められている力を効率的にマスターできるようにしていますので,是非,ご自身の現状に即して上手く活用してもらえればと思います。
学習を10%~30%効率化図る効果は絶大です。是非,効率的な学習を心がけて合格を勝ち取ってほしいと思います。