今日初めて児童養護施設を見学しました。
本日お伺いした施設は、比較的規模が大きい施設で、
2歳から18歳までの子供たち100人以上が生活している施設でした。
CPAでは、児童養護施設などの経済的に課題を抱えている子供や
障害などの課題を抱えている方のキャリア支援として、
簿記講座を無料で受講できるという活動を進めています。
その一環として、本日は,3keys代表の森山さんのご協力のもと
現場の状況を知る・現場のニーズを知るという意味で、
お忙しい中、見学をさせていただきました。
児童養護施設は、全国で600施設程度あり、30,000人程度の子供たちが生活しています。
経済的理由・育児放棄・虐待など、それぞれ施設に来る理由は様々なようです。
また、比較的短期間で施設を出れる子供もいれば、高校卒業の18歳まで施設にいる子供も多いようです。
生まれた環境に関係なく、すべての子供たちに教育の機会を提供したい
この方向性には、ほぼすべての人が賛同してくれると思います。
しかし、その実現に向けてのハードルは本当に厳しい。
そして、その実現に向けては、大人たちが現状を知り、できる範囲で寄り添って、サポートしていくことが本当に大切なのだなと思いました。
個人ができることとしては、
・学習支援ボランティア(家庭教師のようなもの)
・児童養護施設を支援している団体に金銭の寄付
などが挙げられます。
また、企業ができることは
・児童養護施設を支援している団体に金銭の寄付
・児童養護施設を支援している団体に物品やノウハウの寄付(備品でも、コンサルティング・WEB政策etc)
・CPAのような教育機関であれば、教育プログラムの無償提供
などが考えられます。
昨今、児童養護施設をテーマにしたドラマの影響で、話題になっていますが、ずっと以前から存在しているもので、如何に我々国民が知らない課題が多いかということを浮き彫りにしていると思います。
児童養護施設の課題は、まず職員の人数が足りないため、一人ひとりの子供へのケアが回りきらないこと。家庭で2人・3人の自分の子供を育てるのですら苦労するのに、一人の職員が5人以上の子供を育てていくことの苦労は想像するだけでも大変なんだろうなと思います。
また、様々な要因で、子供たちの学習意欲が高くない現状もあります。
さらに、18歳を過ぎれば施設を出て自立を求められるのですが、経済的にとても困窮しているという現状もあるようです。
また児童養護施設の子供だけでなく、日本の子供の1/6は、経済的理由で満足な教育を受ける機会がないとも言われています。
原子力発電所の事故のように、一時的に大きなインパクトがある問題ではないので、どうしても多くの人が興味を持つ問題ではなくなってしまいますが、現在進行形で多くの子供たちが支援を欲しているという現状は紛れもない事実です。
生まれた環境や育った環境にかかわらず、学びたいという意思を持った子供がしっかりとした教育を受けれる環境をしっかりと整えていくために、我々大人ができることは非常に多い。
ただ、一人ひとりにできることは非常に小さいので、その小さな積み重ねを多くの人が力を合わせることが大切なんだと思います。
1,000円の寄付でも、10,000人の方がすれば1,000万円になります。1,000万円でも非常に多くの子供たちに教育の機会を提供できると思います。
外食を一回我慢する。タクシーに乗るのを一回我慢する。そういうちょっとずつの積み重ねの寄付が、とても大きな力になります。
一人一人が社会課題に対して、少しずつでも寄付をする文化がもう少し広がることを願っています。
正直にお伝えすると、教育格差に取り組むNPO法人の活動は、お客様である子供たちからほとんど金銭を受け取っておらず、寄付金を集めないと事業が継続できないという状況です。お金にならないから企業は参入しない社会課題について、取り組んでいるという実態があります。
子供の未来のために、教育は無限の可能性を秘めていると思っています。
是非、ご支援のほど、よろしくお願いします。
以下では、様々な教育格差の是正に取り組んでいるNPO法人の中で、自分が個人的にも応援支援している団体を一部紹介します。もし、皆さんの中でも、少しでも教育格差の是正のために行動したいという方がいらっしゃれば、1,000円でも、2,000円でも大きな支援になりますので、是非、寄付をお願いいたします。
NPO法人 3keys : http://3keys.jp/
NPO法人 LIP : http://www.living-in-peace.org/
NPO法人 TFJ : http://teachforjapan.org/
NPO法人 夢職人 : http://yumeshokunin.org/
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