短答合格者の採用について想うこと!

合格発表後の就職活動が本格的に始まっていますが,

今年は,短答式合格者の採用も復活するようですね。

ト―マツとあらたが募集をしているようです。

条件は,5月末まで,月額20万円程度で,残業出張なし。

6月~8月の本試験までは休暇をとれるというような内容のようです。

自分のところにも,某大手監査法人から,繁忙期に非常勤で働きませんかという

手紙まできたので(退職して12年ぐらいたっていますが),相当人手が足りないのだと予想されます。

以前も行われてこの制度について,思うことを述べたいと思います。

まず,自分は,基本的に,有資格者以外の人の採用には,賛成です。

補助者の業務の中には,公認会計士の有資格者がやらなくてもいい業務も多いため,

そのような業務は,有資格者以外の人を雇うことで,業務の効率化が図れると思っています。

また,監査法人の求人の需給の状況に応じて,合格者の人数が大きく変動することは良くないので,

短期的な需給の調整は,有資格者以外の方の雇用で調整する方がいいと思います。

その前提の中で,

事務所側の意図は,人手が足りなく,一般の社員よりも安い人件費で繁忙期に人を用意できるというメリットがあります。ただ,あくまでも,公認会計士の短答式合格者を雇うのであれば,来年度の合格の可能性を最優先に考え,残業等が無いように徹底してほしいと思います。

仕事をした結果,公認会計士試験に合格しなくなってしまっては,本末転倒になりますので,その辺は,監査法人の上層部の考えだけでなく,現場で働く多くの公認会計士の皆様の理解が大切だと思っていますので,是非,お願いしたいと思います。

また,実際の働く側の受験生にとってもメリットデメリットを述べてみます。

【メリット】

1.純粋に収入が手に入る

 学生や親から十分な援助を受けれる社会人を除き,やはり毎月固定収入が得られるというメリットは 大きいと思います。特に,ひとり暮らしをされている方や,家族を持たれている方には,非常に大きなメリットになるのではないでしょうか。

 そのような方は,公認会計士にまったく関係のない業務をするよりは,監査法人で働いた方がメリットがあると思います。

   

2.実務要件を積める

 また,1年早く実務経験を積めるというのも,一つのメリットだと思います。そこまで大きなメリットではないですが,こちらも年齢の高い方ほどメリットを感じるのではないでしょうか。

【デメリット】

1.合格の可能性は確実に下がる

 短答式試験に合格されている方で,1年間勉強に専念できる方であれば,来年は90%程度の確率で合格できるようになります。これは,過去の教え子たちの実績からも明らかです。

 そして,仕事をしながらになれば,合格の可能性は,50%程度にまで下がるのではないでしょうか。

 来年の短答式試験の合格者が,論文合格の半分程度は閉めると思いますので,

 短答免除者のうち,来年合格できる方は,上位600人程度に入る必要があると思います。

 周りで勉強に専念できる環境のライバルが多くいる中で,仕事をされんながらというのは,一つ大きなマイナスが出ることは間違いありません。

2.長期的に見た収入が下がる可能性も

 半年間監査法人で勤務し,120万円程度の給料をもらうことよりも,来年500万円程度の初任給を貰える可能性を高めることの方が,生涯収入は大きく変わってきます。1年早く合格する事で,その後の収入にも毎年差がついてくる可能性も有ります。

 そのため,一番大切なのは,来年合格できる可能性をしかっかりと見極めることだと思います。

3.より実力をあげて合格する可能性が下がる

 個人的には,合格時の勉強の習得レベルは,合格後の出世や活躍にも大きく影響すると思っています。特に,財務会計論の理解や簿記力の差は,仕事でのアウトプットに大きな差が出ます。

 今後,ますます改正が多くなる中で,しっかりと財務会計論の力を養っていないと,改正論点について自分で学び習得する力がないばかりか,クライアントに説得力を持って説明する力,アドバイザリー業務でのアウトプットの質,など,すべての仕事に影響が出ます。

 そのため,単位合格すればいいだけでなく,どれだけ,しっかりと実力を身に付けて合格するという視点は,公認会計士合格がゴールではなく,専門家としてのスタートであることに意識をおけば重要になります。その点,仕事をしながらだと,どうしても習得レベルは下がってしまうというマイナスもあります。

 上記のようなメリット・デメリットを勘案し,ひとり一人が正しい選択をしてほしいなと願っています。

 個人的には,経済的な理由で,どうしても一定の収入を得る必要がある方のみにお勧めしたいです。

 そうではなく,勉強に専念できる環境である方は,なるべく勉強に専念し,来年の合格の可能性をできる限り100%に近づける,合格時に上位合格できるぐらいの実力を身に付ける

 ことを優先してほしいなと思います。

 皆さんひとり一人の状況は全く異なりますので,上記はあくまで,私が考える一般論ですので,少しでも参考にしていただき,意思決定してほしいと思います。

良かったらぽちっと押してください!

にほんブログ村 資格ブログ 公認会計士試験へ

にほんブログ村

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で

SNSでもご購読できます。

コメントを残す