昨日は,平成25年度の公認会計士試験の発表が行われました。
合格された皆さん,本当におめでとうございます。
合格発表もつかの間,もう12月短答が目の前です。
そのため,本日は,12月の短答式試験を受験する方向けに,
試験の状況を分析したいと思います。
まず,今年の平成25年度の旧二次試験合格者を除いたデータは以下の通りでした。
受験者総数 13,016名
論文式受験者 3,069名
(短答合格者 1,766名)
(短答免除者 1,166名)
(司法試験等 137名)
最終合格者 1,149名
合格率 8.8%
昨年の平成24年度は,以下の通りです。
受験者総数 17,609名
論文式受験者 3,126名
(短答合格者 1,274名)
(短答免除者 1,852名)
(司法試験等 131名)
最終合格者 1,301名
合格率 7.4%
では,来年平成26年度の試験の状況を予想してみましょう。
1.最終合格者は何人受かるのか。
ですが,私見では,1,200名程度に若干増やすのではないではと思います。
監査法人の採用意欲を考えると,人手不足が顕著ですので,合格者をこれ以上は減らさないでくれという要請がかなり強く働くと思っています。
ただ,今後数年間は,過度に合格者を増加させることは想定しづらいので,基本的には,1,000名~1,500名の間で推移すると思っています。
そのため,来年は1,200名強と予想します。
2.短答式試験は何人受かるのか。
まず過去2年間の論文式試験の合格率の平均は38.65%である。
論文式合格者数を1,200名と仮定し,38.65%で除すと,3,105名
1,250名と仮定し,38.65%で除すと,3,234名
になります。
その上で,短答式免除者は,昨年と同様の比率で残ると仮定すると,1,137人となる。
司法試験等の免除者が過去2年の平均の134名とすると
その結果,短答式合格者は,1,834名~1.963名となる。
そのため,
12月で1,000名程度
5月で 800名~950名程度になると考えられる。
そのため,今年の試験に比べて,論文合格者,短答式合格者ともに微増すると予想することができる。
3.受験者は何人受けるのか。
これが最も予想が難しいが,今年よりは減ることは確実だと思われる。
そのため,10,000名~12,000名程度になるのではないか。
そのため,合格率も10%を超えてくることが予想される。
合格者も微増し,監査法人の求人数も増加しているので,合格後の環境は益々良くなっていくことが予想される。合格者のほぼ全員が希望すれば監査法人に就職できる状況である。
勉強されている方は,安心して,合格をめざし勉強に集中してほしいと思います。
ひとつ前の『公認会計士試験の論文式合格発表』
のエントリーも参考にしてください。
http://ameblo.jp/cpakunimi/entry-11402691356.html
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今年の12月の出願者数は前年比二割減となりました。
一方、私は今年監査法人の就職活動も経験しましたが、かなり人手不足だそうですね。
来年は論文式試験のハードルも今年より若干低下し、より基本が重視されると考えてよろしいでしょうか?
会計学+一科目は今年合格点に達していましたが、得意科目でも基本問題と典型問題を徹底し、あまり手を広げないような戦略が効果的でしょうか?
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>短答免除者さん
上記質問にお答えします。まず,結論から申し上げますと,手を広げないということはとても大切だと思います。これは,テキスト・問題集・論証集などの教材に掲載されているような論点の理解と定着を意識し,他の書籍や答練で出題された枝葉の論点に時間を費やさないという意味です。テキストに掲載されているような論点を完全に抑えれば,100位以内で合格できます。そのため,論文式のボーダーが下がるとは関係なく,徹底的にテキストに載っている論点を抑え込むでいいと思います。
また,その上で,論文式試験のボーダーは,受験者の減少が見込まれますので,多少は下がると思いますが,論文式受験者自体は大きく変わらないので,そこまで差は出ないと認識しておいた方がいいと思います。
何か疑問点ありましたら,また聞いてください!
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>国見健介さん
アドバイスありがとうございます!
前回はひたすら答練を繰り返して時間が余ったらテキストに戻るというやり方でしたが(租税法と経営学以外はそれで通用しましたが)、今年はしっかりテキストを復習したいと思います。
短答合格者がたくさん出ますように!