勉強をしていると重要性を意識しなければいけないことを,みな感じている。
ただ,本当に重要性をうまく使いこなすことを実践できている人が少ないのが現状。
CPAでは,すべての教材で,重要性を次の4段階に区別し,掲載している。
『重要度A』
最も重要な論点であり,しっかりと理解し,多少の応用問題が出題された場合においても,必ず得点してほしい論点
『重要度B』
重要な論点であり,典型的な出題論点であれば,必ず得点してほしい論点
『重要度C』
得意科目にしたい場合には,典型的な出題論点であれば得点してほしい論点である。また,得意科目にしないのであれば,得点できなくてもよい論点
『重要度D』
出題可能性は極めて低く,学習しなくてよい論点
大きな,目安は,重要度Aと重要度Bができれば,ぎりぎり合格点をとれることを意味している。
本番での出題可能性と学習範囲のボリュームのイメージは以下のようになる。
(当然,その年により,変動はあるが,大枠のイメージ)
本試験の出題割合 学習範囲のボリュ-ム
重要度A:40% 25
重要度B:25% 15
重要度C:15% 10
重要度D:20% 100
だからこそ,まず,A・B論点を確実に得点できるようにすること。
そのうえで,C論点は最低限基本を押さえる。
これは,50をしっかりやればいい。
ただし,A・B論点について,確実にということを忘れずに。
多くの人が,この確実にを疎かにしている結果,A・B論点でも失点が多い。
さらに,A・B・Cを同様に学習時間を使ってはいけない。
A・Bを3回転するたびにCを1回転というように,重要性により,強弱をつける。
C論点は,一つ一つの論点の出題可能性は,A・B論点に比べてかなり低いため,強弱をつけることは必須である。
そして,D論点には,一切時間を使わない。
以上が,重要性をうまく使いこなす基本的な考え方である。
この時に,多くの人が陥りやすい状況は,以下の3つ。
1.重要性の判断に,個人の好き嫌いが入っている。
この論点は,嫌いなのでやらない。
これは,効率的に合格点を取るために,大きなマイナスなので,やらないことをお勧めする。
一番大切なことは,合格すること。そのために,どうでもいいことにこだわらないようにするべきである。
2.重要性A・Bについて,精度のこだわりが弱い
論点をわかっている状態と完全にできる状態(習得)は違うことを理解せず,
C・D論点に必要以上の時間を費やし,結果として,A・B論点で多くの点数を失ってしまう。
そのため,まずは,A・B論点の精度を高くすることに意識を強く持つ。
3.D論点が気になって,どんどん時間を使ってしまう
これは特に注意してほしい。
本番直前の答案練習や模擬試験は,D論点が一定割合出題される。
本試験の練習をするために,あえて出題しているのである。
しかも,D論点全体が100ある中の1とか2を出題している。
つまり,本番で出題されたD論点が出ることは限りなくゼロに近い。
それにもかかわらず,自分の知らない論点が出題されるとマスターしないと気が済まない人。
もっと知らない論点を学習するために,ひたすら,色々な問題を集め,D論点の勉強を行っている人。
確かに,知らない知識を習得することは,気持ちがいい。
ただ,合格には,確実にマイナスであることを認識しなければいけない。
また,その分,必ずと言っていいほどA・B論点に費やす時間が減るため,A・B論点の精度が下がっていく。
もし,D論点をすべてマスターしようとしたら,テキストが5倍になると思っておいた方がいい。
短期合格を目指すのであれば,D論点は一切触れない。これに尽きる!
特に,これからの直前期,どうしてもD論点に意識が行きがちになるがぐっと我慢する。
合格するために大切なことは,
A・B論点の精度をとことん高めること
C論点を最低限忘れないようにすることである!!
大事な時期だからこそ,再度,重要性をうまく使いこなし,効率の良い学習をしてもらいたい。
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重要性に見合った勉強。頭ではわかっていたのですが、これがいかに重要か、再認識しました!!自分の勉強スタイルを見直して、確実に合格できるように実践します!
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コメントありがとうございます。
一日一日を大切に,効率良く学習してもらえればと思います。