よく,長期のビジョンや目標をしっかり持つべきだと言われる。
しかし,長期的な事なんか考えなくてもいいという人もいる。
結果を出している人でも,どちらの意見を言う人もいる。
そこで,今日は長期のビジョンや目標を持つべきかどうかについて考えていこうと思います。
まず,私の持論は,
『長期のビジョンや目標は持った方がいい』
です。
その理由は,以下のようなことがあげられる。
1.本気・夢中になれる
長期的なビジョンや目標があったほうが,人は本気になりやすい。 人間は弱い生き物であるので,しっかりと目標が設定されていないと,なかなか本気になれない。
学校の勉強に本気になれないのは,期末試験でいい点数を取るという短期的な目標しか設定されていないため,どうしても本気になれない。
対して,実学等の勉強の方が,長期的な自己の目標が設定されやすいので,本気になりやすいと思う。
人は,自分にメリットがあると認識できないことにはなかなか本気・夢中になれない性質があるためである。
2.継続しづらい
長期的なビジョンや目標があったほうが,本気が継続しやすい。人間定期的にやる気にスイッチが入り,今年こそは頑張ろうと決意するものの,なかなか持続しない生き物である。
その原因は,長期的なビジョンや目標が設定されていないので,いつの間にか惰性になってしまうということが多いと思う。
これからはグローバル社会だからと言ってなんとなく勉強する語学や将来がなんとなく不安だからと言って,勉強する資格の勉強等ではなかなかやる気が持続しないと思う。
それよりは,語学を習得して,〇〇のようになりたい。資格を取得して,〇○のようになりたい。という長期的な目標がしっかり設定されている方が,やる気は持続する。
3.燃え尽き症候群になりずらい
長期的なビジョンや目的があったほうが,継続しやすい。短期的な目標しか設定していないと,その目標を達成したとたんに燃え尽き症候群になる可能性がある。
大学受験に成功した。資格を取得した。一流企業の内定を獲得した。大会で結果を出した。このような短期的な目標を達成した後に,やる気が極端に落ちてしまうことは多いと思う。短期的な目標を達成した上で,長期的に何がしたいのかという目標が設定されていないと,人は燃え尽き症候群に陥りやすいと思っている。
4.短期的目標を達成するためのアプローチが変わる
短期的な目標しか設定していない場合と,長期的な目標を設定した上で,短期的な目標を設定している場合では,短期的な目標を達成するためのアプローチが随分変わると思う。たとえば,公認会計士試験に合格することだけが目標で学生時代を過ごす人と,公認会計士試験に合格するのは通過点で,その後どのように活躍したいが設定されている人の学生時代の過ごし方は大きく異なると思う。
短期的な目標しか設定していない場合には,成長すべき能力や,やっておくべき経験等がどうしても疎かになってしまい,短期的な成果だけを求めるノウハウの吸収に意識がいってしまう可能性が高い。
こんな感じでメリットが多いので,長期的ビジョンや目標が設定されている方がいいと考えている。
では,なぜ,結果を出した人の中でも,長期的なビジョンや目標など設定しなくてもいいと主張する人がいるのか。
それは,彼らは,長期的なビジョンや目標を設定しなくても
1.本気で目の前のことに取り組めた
2.一つの目標を達成したらすぐに次の目標を設定することができる。
という,2つの能力を持っているのだと思う。
結局,長期的な目標は,定期的に変化するものであるので,目の前のことに本気で取り組み,次の目標をどんどん設定し,燃え尽き症候群にならなければほとんど差はないからだと考えている。
ただ,そういう人は多くないと思っている。やはり,長期的な目標がないと,なかなか継続して努力することは難しいのが,人間という生き物であると。
だからこそ,できる限り,長期的な目標を設定する方が,結果として,本気で取り組め,成長し,結果が伴う可能性が高いのだと考えている。
よって,一番大事なのは,本気で継続して取り組めるかどうかということを強く認識し,できる限り目標を設定しようとすることが大切なのだと思っている。
大学生で,自分が何をしたいのか悩み,何にも本気で取り組めていない人も多くいる。
そのような人に伝えたいのは,
『決まっていなくても,目の前のことに本気で取り組むということ』
その過程で,成長するし,走りながら,自分が本当は何がしたいのかを考え続けるでいいと思う。
立ち止まって行動しないことは何も得ていない状態であるので,アクティブにアクションしながら,考えるということをお勧めします。
今日はこんな感じにしておきます。
良かったらぽちっと押してください!