『志』
自分が最も大事にしているものの一つ。
自分の人生を通じて,何としても達成したいものとでも表現するのかな。
志は,自分の原体験に基づく価値観に依存されている。
子供のころ,困っている人を助けたら感謝されうれしかった。
子供のころ,周りの人を楽しませたら喜ばれたことがうれしかった。
こういう原体験から,人を助けれる人になりたい・人を楽しませる人になりたいという価値観が形成される。
また,挫折から形成される価値観の方がより強い。
子供のころ,困っている人を助けれなかった時に,己の無力さを痛感し,悔しかった。
子供のころ,周りの人を楽しませれなかったことがあり,悔しかった。
成功体験か挫折からかは置いておき,大体思春期までの原体験により人の価値観の大枠が形成されているのだと思う。
この時に,人を助けれる人になりたいという価値観が,
子供のころは周りの友人が対象だった。
少し大人になると,家族にまで対象が広がる。
また,社会に出ると,世の中をもっと助けたいという想いに繋がっていく。
つまり,自分のモチベーションの源泉である価値観に基づき,
実現できることが,大人になればなるほど,大きくなり,その最終形が,
『自分は社会に対して〇〇をしたい』という『志』へと成長していくのかなと感じている。
この志は,決定した後も,関わり方は無限にある。
例えば,人を助けたいという価値観から,『世界の貧困問題解決したい』という『志』を持ったとする。
その時にも,医者としてかかわるのか,コンサルタントとしてかかわるのか,公認会計士としてかかわるのか,弁護士としてかかわるのか,マーケティングのプロとしてかかわるのか,ITのプロとしてかかわるのか。選択肢は無限にある。
何が言いたいかというと,人を助けたい・支えたいという志が,具体化するのは少し後でもいいかなということ。
多くの若い人が自分が何をやりたいかで悩んでいる気がしている。
その時に,どの分野であろうと一流になっていれば,志が具体化した時に,実現できる実力が養われていると思う。
確かに,早い時期,できれば高校生や大学生の時に『志』が具体化している方が望ましい。ただ,まだ社会に出ていない中で,志をどこまで具体化することが望ましいのかも私には判断できない。
それよりは,もう少し抽象的な,『人を支えれる人間になるように成長すること』でもいいのではないかと考えている。
そのために,自己研鑽を積む。将来やりたいことが決まった時にできる実力を身に付けているという発想。
逆に,やりたいことがはっきりしないため,行動を起こさず,成長をストップさせてしまう方が怖い。
その場合,気付くといつまでもやりたいことがはっきりせず,なんとなく惰性で時を過ごしてしまう恐れがある。
ならば,目の前に短期的な目標を設定し,それに向かって全力で取り組み,成長することの方が大切なのではないかと思う。
その目標に向かいながら,成長した後で何をしたいかを並行して考える感覚。
この時に注意したいのが,目の前のオペレーションに集中しすぎて,本来何のためにやっているのか,成長した後に何を実現したいかという本質的な部分を考えなくなってしまうこと。
これは完全に目的と手段を間違えてしまうことになる。
最終的には,志が具体化され,その実現のために考え考え進んでいく状態が望ましい。
ただ,その理想的な状態になっていないとしても,取り合えず進み続けることは大切なのかなと思っている。
私も,今持っている志は,本音を言うと20代半ばでしっかりと固まった。大学生の時には全然固まっていなかった。
だから,今の若い人にやりたいことを具体的に今すぐ決めなさいという気はない。
ただ,抽象的な『志』は決め,その上で実行できる実力を身に付ける研鑽はし続けてほしいと思っている。
最終的に人のパワーの源泉は『志』なのだと思う。だからこそ,自分自身を見つめ,自分への理解を深化させることで,根底にある最も大切にしたい価値観=志を見つけてもらいたい。
そして,その志をどのように係わって実現させるかという,『具体的な志の形』は,無限に存在しているということを忘れないでほしいと思っています。
P.S
私は志こそ最も大切と思い,二人の息子の名前にも『志』という文字を使っていることは,誰にも言っていない秘密です。
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毎度、私にとってタイムリーなテーマに驚くばかりです。
一つお聞きしたいのですが、先生は感受性についてどのようにお考えですか?
私はかつて、夢を叶えるための活力源は志であり、志を抱くために必要なのは豊かな感受性であると教わりました。換言すれば、先生のおっしゃる「価値観」に気付くための要素というところでしょうか…。うれしい体験や悔しい体験から価値観が形成されるのも、感じる心があってこそです。
その豊かな感受性は、どのようにして培われるのでしょうか。
是非とも先生のお考えをお聞かせ願います。
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>maple-lilyさん
コメントありがとうございます。感受性、非常におくが深く、難しい問題ですので、何が絶対に正しいかは私にもわかりませんが、今現在自分が思うことを述べます。
まず、感受性は、生まれたときにはとても強く持っていると思っています。赤ちゃんは本当に感受性豊かです。それが、年をとるごとに失われるものなのだと思っています。
喜怒哀楽も好奇心も、現実世界を知るにつれ、理想をあきらめてしまう方こそ、どんどん失われるものなのかなと。だからこそ、子供のような純粋な気持ちを忘れないことは大切です。それは教育で可能だと思っています。
人を思いやる気持ち、感謝の気持ち、喜怒哀楽を共有する大切さ、何事にも好奇心を持ち続ける大切さを伝えていくことなのかなと思っています。
もう一つ大切かなと思っているのは、他人の痛みを自分の痛みのように捉えるという相手への心からの共感なのかなとも思っています。自分の痛みだけでなく。他人の痛みにも心から共感すると、もっと世の中をこうしたい、自分が高成長すればこんなことが可能になるという志に源泉になると思います。
だからこそ、長文になりましたが、本来人間が持って生まれた感受性をいかに失わないようにするかという点と、相手を心から思いやる気持ちをはぐくむことで感受性の高い人が育つのではないかと感じています。
思うがままにコメントしましたので、まとまりがなく、かつ、質問にお答えできているかわかりませんが、これが今素直に思うことです。
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国見先生へ
素直に思われていることをご回答頂き、ありがとうございます。大変勉強になりました。
人間は生まれながらにして感受性豊かであるというのが、何とも感慨深いです。人はないものを追い求めるあまり、持っているものを失うことの方が多いのかも知れません。
子供の頃は純粋な気持ちで夢を追いかけていたはずなのに、大人になるにつれ理想を諦め、傷つくことを恐れ、困難を避けるようになる、ということはよくあるでしょうね。
そして他人の痛みを共有する心も、ある意味で子供の方がある気がします。
持って生まれた感受性を大切に、本来の自分を信じて素直に生きていきたいです。
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嫌みではありません。
精神論をかたるのはカラオケで歌をうたうのと同じ!
お金が全て!
命とお金があれば、生きてける。
精神論は成功者が自己表現のために語るもの。
私も精神論を語れるような立場になれるように頑張ります!
いつもありがとうございます!
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>たつやさん
コメントありがとうごいざいます。
命とお金があれば生きていける。その通りですね。ただ,それだけで満足なのでしょうかという点に少々疑問があります。生きていくためだけに生きているのでしょうか。生きている目的は,自分が充実した人生を送る,敷いては,社会に対して役立つような人生を送ることだと思っています。また,精神論というくくりにされていますが,内容な何を意味しているのでしょうか。
思考力・マインド・忍耐力・リーダーシップ・情熱・課題解決力・ビジョン等の人としてのソフト面の力すべて精神論という言葉でくくっておられ,仮に,その上で精神論では意味がないというのであれば,大いに反論します。
まず,成功者は,成功したから様々な物事の本質を語っているのではなく,物事の本質が若手いるからこそ,成功者になっていると思っています。本当に無名でも各分野で一流の方に話を伺えば,みなさん本当に人としてのソフト面の信念をしっかりお持ちです。そういうかただこそ,結果的に成功し,お金も手に入るのではないでしょうか。お金が目的の人は,大抵そのソフト面の力を軽視します。専門知識を入れ,短期的な成果意識が置かれ,その結果,たいした成果も最終的には出せず,お金すら手に入らないのではないでしょうか。確かに,ひたすら頑張れ・気合いだという過度の精神論だけは問題です。
しかし,メンタル・マインドが成功のために不×であるのは,すべての分野の成功者の共通認識であると思っています。ですので,直接話したわけではないので,性格に状況を把握していませんし,コメントの真意をつかんではいないですが,ソフト面の力の大切さは伝えたいと思っています。ただ,人がどう考え,どう行動するかは自分ですべて決めれます。そのため,私の考えを押し付ける気など毛頭ありません。自分が正しいと思うことを発信し,賛成もあれば反対意見もある当然です。ですので,私を異なる意見をお持ちであればそれは素晴らしいことです。
その上で,ひとり一人が様々な考え,価値観・信念いふれあい,自分の考え・価値観・信念を常に見つめ直せばいいのではないでしょうか。
そんなもののきっかけの一つとして,このブログも書いています。
今後とも様々なコメントお待ちしています。
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>国見健介さん
国見先生
お返事して頂き、ありがとうございます。
私は人間の心・自信とお金は95%くらい密接していると考えています。今、貧しい生活をしているので偏見かもしれませんが…
お金があれば自信も出ますし、心にも余裕が出来ます。時間を買うこともできます。
私の夢はお金持ちになり貧しい人に無償で生活最低限の援助をすることです。
言葉ではなく、お金が自分や家族を守ってくれます。
一方的なコメントで本当に申し訳ございません。
私が応援できる立場ではありませんが、陰ながら応援しています。
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初めて拝見しましたが、他人と思えませんでした。私も20台半ばの今年、これまでぼんやりしていた人生における志を明確なものにし、会計士を目指し始めました。と言っても短答は来年の冬予定ですが。
背中を押される思いです。有難うございます。
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>captainさん
コメントありがとうございます。志を持って,会計士の勉強を開始したというのは,本当に素晴らしいですね。会計士として社会に貢献できることは無限にあると思います。ただ,単に安定したい・高収入が欲しいという理由だけで,会計士を目指す人が多いいのも現状です。そのため,合格後の研鑽が続かず,監査法人以外では使い物にならない会計士になっている方も多いと思っています。本当は,会計士が自己研鑽を続け,多くの社会問題に貢献できる力を秘めていると思っています。そのような,志を持った会計士が一人でも多くなるようにという想いも込めて,ブログを書いているつもりです。
勉強では,大変なことも多いと思いますが,その一つひとつが成長のための筋肉痛のようなものだと思いますので,一歩ずつ着実に進んでもらいたいと思います。
何か勉強中に質問等あれば,遠慮なくしてもらえればと思います。
応援していますので,頑張ってください。
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>国見健介さん
思いがけずご返信・ご助言を頂き、有難うございます。学習内容はしばらくはインプットが続きそうですが、併せて今年27という年齢が就活でハンディにならないかを懸念しております。そういった質問も、この場で申し上げてよろしいでしょうか。
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>captainさん
質問していただいて大丈夫ですよ。私で答えられるものであれば,返答いたします!
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>国見健介さん
有難うございます。折に触れてご相談を申し上げます。以後ブログも楽しみにしております。