私は,職業柄,多くの若い人の成長をサポートしたいと思っている。
そして,多くの人の人生相談にも乗っている。
その時に,必ず聞いているのが,人生の目標つまり,『ビジョン』は何かということ。
これを聞くのは,やはり目標がある人は,成長角度が変わるから。
なんとなく過ごしていても成長しない。
必ずこうなりたいと思う人は本当に成長する。
ただ,このやり取りをしていて,良くある状況が,
人生の目標なんて考えたこともない,成長する意味がよくわかっていない若者が多いいということ。
社会に対して,どんな貢献をしたいのかということを考えていない。
目標設定が大切という中で,実は長期的な目標を設定して生きている人がとても少ないと思っている。
自分が稼いで楽しく生きることには興味があるが,社会問題等には関心がない。
これはひとえに,私も含めた教育に係わる人間の責任であると感じている。
学校でも,受験に勝つことや,一流企業に内定を取ることは教えるかもしれないが,
そもそも,何のために生きているのかということを教えていないことが原因であると思っている。
このような状況の中で,若い人に大切にしてもらいたい視点は,
どれだけ多くの人を支えられる人間になるかという視点である。
人は,生まれたときから,本当に多くの人に支えられている。
最初は,両親をはじめとした家族に支えられ,徐々に社会と関わるようになれば,
友人,先生等に支えられている。また,実は直接接していない多くの人の支えがあって,生きている。
水道が飲めるのも,電気が使えるのも,テレビが見れるのもすべて,
そのために多大な努力をしている人がいて,初めて実現している。
ここで,社会人になるということは,今まで,支えられることの方が多かった状態から,
支えることが多くなる側に回ることなのではないかと思っている。
これこそ,社会人としての自覚なのではないか。
自分の家族や友人を支えるのはもちろん,もっと多くの社会の人を支えれるような人に成長すること。
自分が,今まで支えてもらった以上に,人を支えることができる人間に成長すること。
これこそ,自分をここまで支えてくれた人に対する最高の恩返しであり,
また,社会に対する最高の恩返しでもあるのではないかと思う。
目標の設定や自分が人として大きく成長することに対して,目的を見失いがちになった時に,
『人を支えれるような人に成長したい』
『一人でも多くの人を支えられるような人に成長したい』
という気持ちを思い出すだけで,大きく変わるのではないかと考えている。
そのベースは,やはり『感謝の気持ち』かなと。
今の自分があるのは,多くの人に支えられてきたからだという想いが強くなればなるほど,
今度は自分が支える番であると思うはず。
支えられる側から,支える側に成長する人が増えれば増えるほど,
より良い社会に近づくかなと感じています。
P.S 最近ブログを書く時間があまりなく,更新が少なくなっていてすみません。
週に最低1回以上は更新できるように頑張ります。
良かったらぽちっと押してください!