公認会計士のキャリアについて!『第6回会計人祭』に参加して

本日は,若手公認会計士および現在学習中の学生さんを対象に,

公認会計士のキャリアプランを考える

『第6回会計人祭』に参加した。

以前から興味を持っており,参加したいと思っていたが,なかなか日程が合わず,

今回初めて参加した。

公認会計士として,上場企業の役員・経営企画室・監査法人パートナー・独立し会社経営を行っている方まで,10名以上の方に,講演及びパネルディスカッションを行っていただいた。

皆さん休日にもかかわらず,ボランティアの状況で,後輩会計士のために,講演等を行っており,その想いがとても素晴らしい会だなと感じた。

来年以降は,ぜひ自分も何らかの協力をしていきたいと思った。

その上で,今日は,会計士のキャリアプランについて,本日の内容も踏まえ,自分の見解を述べていきたいと思う。

まず,キャリアプランの選択肢としては,

① 監査法人でパートナーを目指す

② 上場企業(事業会社)の経理・財務・経営企画等に転職する

③ ベンチャー企業に転職し,経営者を目指す

④ コンサル業界・金融業界に転職し,成功する

⑤ ベンチャー企業を自分で起業する

⑥ 会計事務所として独立開業する

等が代表的なものだと思う。

このようなキャリアプランの,メリット・デメリットを整理していこうと思う。

まず,公認会計士としての生涯年収についての平均値は,(人材斡旋会社情報)

 監査法人のパートナー 4億から6億

 上場会社へ転職 3億から4億 CFOまで行けばもっと高い

 コンサル・金融業界で成功 5億から7億

 ベンチャー起業・会計事務所独立開業 実力次第

上記は,あくまで,平均値ですので,参考までに。

その上で,一つひとつのメリットデメリットを述べたいと思う。

① 監査法人のパートナー

  

 監査法人のパートナーは,やはり給料は高い事が魅力。しかし,近年は,合格者の増加もあり,全員が全員パートナーまで出世できる状況ではない(従来はほぼみんななれた)ため,その点がリスクである。しかし,他の業界に転職をし,そちらで出世するよりは確実にハードルは低いと思う。

 もう一つのデメリットは,監査法人内の仕事にやりがいを感じるかどうかだと思う。資本主義経済のインフラを支えているという責任感にやりがいを感じるか感じないかは,人それぞれだと思う。

 監査業務にやりがいを感じるか,監査法人内の他の業務であるアドバイザリー業務・IPO支援業務等に魅力を感じるのであれば,監査法人に残ることがお勧めだと思う。安定性・高収入はやはり大きなメリットである。

 やはり公認会計士としての王道のキャリアは監査法人のパートナーを目指すことだと感じる。

② 上場会社の経理・財務・経営企画室等への転職

 上場会社への転職は,給料は監査法人より下がる可能性が高い点がデメリット。しかし,自分がやりたい仕事がそちらにある場合には,仕事へのやりがいというメリットを得ることができる。,また,ベンチャー企業等と比較すると安定性は格段に高い点がメリットだと思う。

 もちろん,実力次第では,経営者まで出世することも可能であり,その場合の収入は,監査法人のパートナーに匹敵するかそれ以上の可能性もある。

③ ベンチャー企業に転職し,経営者を目指す

⑤ ベンチャー企業を自分で起業する

⑥ 会計事務所として独立開業する

 この場合のメリットは,何と言ってもやりがいが違うということ。様々なルールが決まっている監査法人や上場会社と異なり,すべてのルールを自分たちで創り,会社が成長するか否かもすべて自分達の実力と決断にかかっている点が,責任の重さも桁違いであるが,やりがいも桁違いだと思う。

 また,うまく,株式公開等ができれば,収入も監査法人のパートナー以上になる可能性も高い。

 ただし,リスクが高い点と激務になる点がデメリットである。

④ コンサル業界・金融業界に転職し,成功する

 この場合のメリットは,実力次第でやりがいを得ることができ,と高収入が稼げることだと思う。デメリットは,激務であることと,実力が伴わなかった時に厳しい点であると思う。

大体こんな感じである。また,注意してほしいのが,人によっても適正が異なることだと思う。

監査法人や上場企業は,ある程度ルールが確立している。確立したルールの中で,如何に効率よく業務を行い,結果を出すことが得意な人は,監査法人や上場企業が向いていると思う。

逆に,自分からルールをどんどん作り,自分の責任のもとどんどん決断し,実行したい人は,ベンチャー企業やコンサル等が向いていると思う。

この適性を間違え,ミスマッチが起こってしまうと,なかなかうまくいかないとも感じる。

その上で,すべての方が,ほぼ共通認識としていたことが,

一つが,

結局,自己研鑽を続けられる人でないと,キャリアがストップしてしまう時代だということ。

これは,公認会計士だけでなく,すべての職業に言えることであるが,

合格後も,知識を学び,付加価値を高め続ける人は,どんどんキャリアを形成できるが,自己研鑽をやめ,安定を求めた段階で,キャリアもストップするということ。

その上で,公認会計士試験における勉強内容や監査法人での経験は,大きな財産になっており,今の自分を支えてくれているということ。

もう一つが,

これから10年後や20年後,どの業界がどうなっているかは,誰も予想できないし,仮に予想したとしても大抵外れる。だからこそ,業界の将来予想など立てるよりも,自分の実力を磨き,どのような状況になっても必要とされるような公認会計士になっていることが求められる。

20年前に,JALが会社更生法を申請する

シャープ,NEC,ソニー,東電がこのような状況になるなど,誰も想定できていなかった。

自分の会社が危機に直面した時に,他の会社から求められる人材になっていれば何の心配もいらない。

それこそが,本当の意味での安定である。

逆に,会社に依存し,安定を求めれば求めるほど,不安定な時代が来るということ。

だからこそ,自分が何を好きか,何をやりたいのかをしっかりと考え,

これと決めた道でキャリアを形成するための実力をつけるために努力することなのだと感じた。

以上,長くなりましたが,

若いうちにしっかりと勉強し,

『結局,自分の実力を高めることなのだなと!』

明日は6時に起きて那須に稲刈りに行ってきます!

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