模倣する・やり方を盗むという表現は,ネガティブな意味を持っている人も多いかもしれません。
オリジナリティ-や自分には自分のやり方があるという表現の方がポジティブに聞こえる面があると思います。
しかし,あえて,模倣することをお勧めしたいと思っています。
勉強でも,スポーツでも,仕事でも
いきなり,我流で行い,オリジナリティーや自分らしさを出しても大きな成果は上がらない。
まずは,基本に忠実に,その道の先輩の意見を聞き,模倣する。
そして,完全に模倣できた時に,そこに自分なりの改善を加えたものこそが,
本当の意味のオリジナリティーだと思っている。
一流になるための本当の意味でのオリジナリティーを習得するためには,
以下のようなことが必要だと思う。
1.まずは,自分の目指す道で一流の人をとことん模倣する
何事もその道の先人にならうことが最も効率的である。
ゴルフでも,いきなり,打ちっぱなしで打つよりは,経験者に教えてもらう方が早い。
まずは,王道のやり方を最低限習得することは必要である。
だからこそ,何事も,まずは,模倣して,盗むという感覚でいいと思う。
2.模倣する際に,しっかりと考える
何も考えずに,言われたことを模倣していても,一向に成長しない。
目標を達成するための本質は何か。
アドバイスをいただいた時に,なぜそれが必要なのか。
なぜこのやり方が王道なのか。
すべての物事の理由を,なぜ,なぜと考えながら実行しないと,なかなか本当の意味で模倣できない。
なぜということを考えずに,言われたことをそのまま実行していることも多いのではないかと思っている。
このなぜが弱いと,本質を見極められず,成長角度が低くなってしまうことが多い。
同じアドバイスを受けても,人により,成果が大きく異なるのは,
この本質を考える癖があるかないかに大きくかかわっていると感じている。
素直な気持ちでアドバイスを受け入れ,なぜそのようなアドバイスをしてくれたのかを考えるだけでも大きな違いがある。
3.短期的な小さな成果よりも長期的な大きな成果を意識する
短期的な成果を意識すると,ついテクニック論に意識がいってしまう。しかし,小手先のテクニックをいくら磨いたところで,本質的な問題は何も解決しないし,大きな成長は見込めない。
だからこそ,基本となる本質をしっかりとマスターし習得する方が,長期的な成果は圧倒的に大きくなるという意識を持つことは大切だと思う。
すぐに結果を求める傾向のある人ほど,本質を押さえていない傾向がある気がしている。
一流の人ほど,今でも基本練習を疎かにしないのは,彼らは,誰よりも基本の大切さを理解しているからだと感じている。
4.完全に模倣したうえで,本質を意識し,オリジナリティーを模索する
その道で一流と言われている人のノウハウを模倣できた後で,目的を達成するための本質を意識しながら,より良い改善点はないのか,自分の長所短所に適したやり方はないのかという意識を強く持つようにする。
基本をマスターした後のオリジナリティーこそ,強力であると思っている。
5.我流でやった過去の成功体験を忘れる
我流でやって成功した体験は非常に危険である。
不効率な方法を採用したにもかかわらず,たまたま結果が伴っただけである可能性がある。
それにもかかわらず,本当に大きな目標に向かうときに,基本を大切にせず,
過去の成功体験に基づき,我流でやることは,成果を出すための確率を大きく下げてしまう可能性が高い。
優秀な方ほど,我流でもそこそこの成果が出てしまうので,陥りやすいと思っている。
6.短期的に成果の見えないものほど基本を大切にする
スポーツは,成果の測定がしやすい。スコアにより自分の実力が明らかになる。だからこそ,スポーツの方が,基本を大事にしようとする方が多いと思う。
しかし,仕事や人間力や勉強方法というものは,測定が難しい。短期的に成長を実感しづらい。
それゆえ,成長する意識も,基本を大事にする意識も,徐々に薄れる傾向があると思う。
だからこそ,より基本の大切さを意識することが大切なのだと感じている。
短期的には,成果はわからないが,長期的には本当に大きな違いが生じる。
模倣は大切。
しかも,しっかり考えながら模倣する。
自分が一番になるまでは,模倣し続ければいい。
その上で,基本を習得した上での,オリジナリティーを身に付けたいなと感じている!
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