日本は,女性の社会進出が,欧米諸国に対して,大きく遅れている。
一流企業の取り締まりの割合は,
日本が1%にも満たないのに対し,欧米諸国は10%~15%程度ある。
日本では,有能な女性が活躍する機会を得ずらいという状況を生んでいる。
これは,女性にとって大きなマイナスであることは当然であるが,国家としても大きな損失だと思う。
また,今後の少子高齢化で,労働人口が減少する状況では,女性が公平に活躍できる状況は不可欠であると思う。
また,終身雇用が崩壊し,男性の収入も安定しない中では,ダブルインカムがスタンダードになると思う。
そのためには,女性が仕事と家庭を両立できるようにすることが必要である。
では,なぜ日本は女性の社会進出が先進国の中で遅れているのか。
理由は大きく, 『社会環境の問題』 と 『価値観の問題』 に大別できるのではないかと。
1.社会環境の問題
まず,仕事と家庭の両立が非常にやりずらい状況がある。
保育所の待機児童問題の様に,保育所に入れたくても入れれない人が多い。
また,保育所に入るためには,就職先が決まっていることが有利になるが,就職は保育所が決まっていないと内定を取りずらいという,矛盾。
会社の時短勤務や育児休暇などの,子育てに対する制度不足。
制度自体は,整えているとしても,一部の大企業を除き,実際にしっかりと活用できない現状もある。
また,今後は介護の問題も大きくなる。
なので,介護と仕事の両立がしやすい制度の整備も不可欠である。
このような,社会環境の整備が遅れているのも,次の価値観の問題に起因している部分も大きい。
2.価値観の問題
日本全体が,まだまだ専業主婦がベースの価値観になっていると感じる。
夫が仕事をし,女性が家を守るという昭和までのスタンダードな価値観。
もう,そういう時代ではなく,夫婦で協力し,家庭を支えていく時代になっていると思う。
女性自身も自己実現のために,社会で活躍したいと思う方が増えているし,
終身雇用の崩壊で,夫の収入が右肩上がりで上がらなくなる時代においては,
ダブルインカムがスタンダードになると思う。
そのためにも,社会全体が,ダブルインカムの子育て世帯を一緒に支えていくという価値観に転換するべきなのだと思う。
女性が産休後に復帰するのは当たり前。
子供が小さい時には,時短勤務は当たり前。
子供の急な病気で,欠席するのは当たり前。
こういう価値観が,広がっていくことが必要である。
まだまだ,会社でそのような価値観が広がらないのは,
一つは,現在の経営陣層は,専業主婦が当たり前の時代を生きてきた人であり,ダブルインカムをする場合の,仕事と家庭の両立の大変さを理解できていないことがあると思う。
子育ての大変さは,実際にやってみないと本当にわからないと。
だからこそ,専業主婦時代を生きてきた,現在の経営陣層は,
男性は,家のことなど顧みず,仕事に没頭しろという古い価値観がまだまだ根強い気がする。
また,もう一つは,女性自身の価値観もあると感じている。
(こんなことを言うと怒られるかもしれませんが)
産休明けで復職するときに,意外と理解がないのが,女性の上司という意見も聞くことがある。
あなたのせいで,仕事のしわ寄せがきているというプレッシャーをガンガン与えられる状況も少なからずあると思う。
確かに,仕事をバリバリやっている女性からしてみると,理解しづらい面はあると思う。
ただ,当の本人もいつその状況になるのかもわからないし,社会として,子供を育てやすい状況にしていかなければいけないという認識が広まることにより,状況は改善すると思っている。
なので,私は,まずは,女性の価値観を変えることも大事なのだと。
子供が幼い時は,仕事を一部セーブすることは,社会としての常識という価値観へ。
その時は,お互い様の精神で,みんなでカバーし合う。
仮に,女性がその価値観になれば,男性など,簡単に説得できると思う。
女性が束になって,仕事と家庭の両立をしやすい環境を整えてほしいと,訴えてきた場合に,
男性など,みな素直に従う(屈服?)と思う(笑)。
欧米でも50年前は女性の社会進出が進んでいなかった国が,今ではとても進んでいるという事例は多い。
日本は,現時点ではまだ遅れているが,今後どんどん女性が社会進出をしやすい状況を作っていく必要がある。
社会システムや価値観は,時代とともに変化していくべきものであるので,多少時間はかかるが,しっかりと変えていくことが必要なんだと感じます。
良かったらぽちっと押してください!