隣の芝は青く見える
昔から言われる言葉ですし,人ならだれでもそのような気持ちになったことがあると思います。
しかし,本当に隣の芝は青いのか。
確かに,外部環境に起因する部分では,正しい面も多いと思う。
その上で,本当は隣の芝が青くないことも多いと伝えたい。
例えば,大学生を例にとると
体育会で頑張っている人,勉強を頑張っている人,とことん遊んでいる人,バイトをしまくっている人
色々なタイプがいると思う。
それぞれ,得れるものが違うので,つい隣の芝が青く見えてしまう。
では,本当に隣の芝の上に立った時に満足するのか。
大抵は,また隣の芝(もともと自分がいた芝かもしれませんが)が青く見えるだけだと思う。
その理由は以下のようなことに起因すると考えている。
1.必ずすべての選択肢にメリットとデメリットがある
隣の芝が青く見えるのは,他のメリットを見てしまうから。
しかし,隣の芝にもデメリットがあるという点と,そのメリットを取ると今いる芝のメリットは失うという視点を忘れがちになっている。
すべてのメリットだけを取ることは現実的に不可能な中で,自分がどのメリットを取りに行くのかを選ばなければいけない。
2.本当に青い芝があるのであれば,みなそこに集まっている
今の世の中で,本当に他のどこの芝よりも青い芝が実在するのであれば,多くの人がそこに殺到し,青くなくなると思う。
青く見えるものは,そこに行きつくまでに,相当の労力を要するものである。
労力を要さず,本当に青いのであれば,人が殺到し,需給の関係で,メリットはどんどん小さくなる。
高収入を稼いでいる仕事というのは,それに比例して,専門知識やプレッシャーがあるもので,
相当の努力をし続けないといけない。
3.青く見せているのは,自分の心?
隣の芝が青く見える原因の一つに,単に現状に対する不満があるだけということも少なくない。その場合は,隣の芝に移動しても,また同じ状態になることが多いと思っている。
現状に不満を抱く原因が自分自身のスタンス等に起因している場合には,移動しても何も解決しないことが多いと思う。
だからこそ,最初にどこの芝で生きていくのかを決定することは大切だが,
決定したのであれば,そこで骨を埋める覚悟を決めることも大切なのだと思う。
青く見える理由は,覚悟がないので,つい,周りが気になっているだけなのではないか。
どの芝でも,そこにしっかりと根を張り,最善を尽くすことで大きなメリットを得れるし,
社会に貢献もでき,やりがいも持てると思う。
また,いくつもの芝のメリットだけを取ることも不可能である。
覚悟を決めていないと,何か壁にぶつかる,不満が出ると,すぐ隣の芝を見てしまう。
ここに,隣の芝に移動するという選択肢を残してしまうと,何事も集中できない。
『背水の陣』という言葉
覚悟を決めて,集中するために退路をあえて絶つ。
そこまでの状況ではないにしても,参考にする点は多いと思う。
何かを成し遂げたい場合には,集中し,それにのめりこむことが必要である。
常に,他が気になり,集中できないようでは,何をやっても中途半端になってしまう。
確かに,時には逃げることも必要。
でも,逃げれない状況を作り出すからこそ,覚悟が決まり,達成することに全神経を集中できるという視点は大切にしたい。
だからこそ,再度言いたい。
『隣の芝は青くない』
青いと思わせているのは,我々の心なのではないかと。
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