仕事にしても勉強にしても
時間内に成果を出すことが必要になる。
そのために,効果的かつ効率的にということが言われる。
では,効果と効率は何が違うのでしょうか。
効果とは,『ある働きかけによって現れる、望ましい結果』である
効率とは,『少ない働きかけで,望ましい結果を得ること』である
効果は,成果自体を大きくすること
効率は,同じ成果をいかに少ない労力で達成すること
この違いを明確に意識して,目標達成のために,効果と効率性のバランスを図ることが目的になる。
もし,無制限に時間,予算及び人員もあるのであれば,効率性を無視し,効果だけを追求していけばいい。
逆に,時間,予算及び人員に制約がある場合には,効率性を意識しながら効果を追求しなくてはいけない。
すべてのことは,程度の差はあれ,時間,予算及び人員に制約があるため,効率性は不可欠になってしまう。
だかこそ,効果も効率性もともに目的である点が難しいポイントなのだと思う。
その中で,大事な視点は,まず,効果に視点を置くこと。
望ましい最大限の効果を正確に認識する。
そして,そのために必要な要因とプロセスを列挙する。
何の制約もない状態で,望ましい最大限の効果を正確にイメージすること。
これを疎かにしてはいけない。
ここが疎かになってしまうと,目的を間違えてしまうことにつながる恐れがある。
そのうえで,時間,予算及び人員等の様々な制約がある中で,
いかに,効果を落とさないようにしながら,現実に達成可能な最大限の効果を得るための,計画に落とし込むことが求められる。
つい,効率性を重視するあまり,効果を大きく減少させてしまうようなことになってはいけないと思う。
効果に,より,意識を置きながら,効率性を加味していく感じなのだと思う。
効率的に効果を追求することが目的であり,
効果を出すための具体案,効率的に行うための具体案は,手段に過ぎない。
そのうえで,コストパフォーマンスを最大限に発揮すること。
つい,しばらくすると,効果の意識が弱くなり,効率性を重視してしまう状態に陥りやすい。
効果に対する意識が弱くなってしまうと本末転倒になってしまう。
だからこそ,仕事でも勉強でも,効果的にかつ効率的に進めるために,以下の手順を踏むことがいいのではないかと。
① 望ましい結果をしっかりと設定する。
② そのために必要な要素を列挙する。
③ 現状で足りない要素を把握する。
④ なぜそうなってしまっているのかの原因分析を正確に行う。(ここまでは,効果だけに視点を置く)
⑤ そして,時間,予算,人員等の制約条件を把握する。(効率性を加える)
⑥ 制約条件の中で,最大限のパフォーマンスを出すための計画を設定する。(効果と効率性の両方に意識を置く)
⑦ その計画を実行し,定期的に検証する。
⑧ 検証した結果,適時計画に修正を加える。(効果と効率性の両方に意識を置く)
⑨ ⑦と⑧を繰り返す。
何かに,取り組むときには,是非,効果と効率性の本質を見失わないことが大切なのだと思っている。
(参考)
仮に,時間的な制約等があまりない場合には,まず効果を出してしまうこともお勧めです。
どのように実行すれば効果が出るかを経験し,そのあとで,それを徐々に効率的にできるのかを工夫していくほうが,リスクは小さいことが多いと思っています。
もちろん,期日が近い等の時間的制約が強い場合には,そのような余裕はないので,初めから効率性を加味して実行しなければいけないですが,初めから効率性を加味すると,効果を忘れがちになる恐れが高まります。
ですので,まずは,効果を出してしまうという視点も一つ忘れないといいと思っています。
効果と効率のどちらか一方を優先させるとすれば,『効果』なのだと信じています!
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