うまくいっているときには,問題点が気にならない。
問題点が成長によって,隠れてしまっている。
対して,成長が止まると,急に問題点が目につくようになる。
ここがいけない。
これではいけない。
と。
しかし,その問題は,成長が止まったから,目に留まるようになっただけで,
もともと存在していたということを認識することが大切。
うまくいっているときから,その原因は生じていたのである。
会社もコンサルティング会社に依頼するのは,
大抵,成長が鈍化した時である。
ガンガン成長している会社は,コンサルティング会社に依頼などしない。
問題ないと誤解をしている。
対して,いったんうまくいかなくなると,コンサルティング会社に依頼する。
うまくいっていたときから生じていた問題点を明らかにするために。
これが,人間というものなのだと思う。
私もそうである。
歴史を繰り返すのも,このうまくいっている時に問題点を考えないからなのだと。
何度経験してもバブルを繰り返すのは人のそういう側面を示している。
だからこそ,うまくいっているときにこそ,今生じている問題点を考え,次に生じるであろう問題点を考え,先手を打っておくことが大切。
これができる人は強い。
うまくいかなくなった時に,問題点を考えることも大切だが,
うまくいっているときに,問題点を考えれる人は,成功する可能性が格段に高くなると思う。
松下幸之助さんの言葉に,以下のような言葉がある。
みんなですごい苦労して,自信を持てる新製品を完成させ,発売させた日に,
メンバーに向かって,
『よし,今日から,この商品が全く売れなくなるような次の新製品の開発に取り掛かろう!』
なかなかできない発想である。
しかし,この向上心があったからこそ,松下幸之助さんが松下幸之助さんでありえたのであろうと。
常に,慢心せず,向上心を持って取り組みたい!!
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