『相手を理解する』
これは,コミュニケーションをとり,心から信頼を得る・固い絆で結ばれるための基本だと思う。
人の気持ちがわかる,気が利く,洞察力がある,信頼がある・コミュニケーション力のある人など
色々な表現をすることはできるが,結局,相手を理解できていることがベースにある。
我々は,何をするにも人と接している。
そうであるからこそ,周りの人と真の信頼関係を築き,
協力し,物事にあたるためにも,相手を理解することを心がける必要がある。
では,相手を理解するために大切なことは何か。
まず,自分が,
心から相手のことを思うこと。
自分からどんどん心を開いていくことで,相手も心を開いてくれるようになる。
だからこそ,まずは,自分から相手を好きになり,かつ関心を示すようにすることが望ましい。
そのうえで,
『相手の価値観』を理解する
『相手の状況』を理解する
『相手の立場』を理解する
ことを区別すること。
1.相手の価値観を理解する
これは,性格や考え方のこと。
今までの経験や原体験によって,その人がどのような価値観を持っているのかを理解する。
相手の価値観を理解するためには,濃いコミュニケーションが必要になる。
だからこそ,誰とでも相手の価値観をしっかり理解し合う時間を取ることは難しいと思うが,できる限りその努力をしたい。
相手の考え方を理解することにより,お互いの考えをぶつけ合い,より良いアイデアや方法が見つかる可能性が高まる。
よく言う,多様性を大切にしようということ。
異なる考えや価値観を理解することからこそ,イノベーションが生まれると思う。
自分の持論をしっかり持つことと相手の価値観を理解することのバランスを大切にしたい。
2.相手の状況を理解する
いま,相手がどういう状況で,どんな気持ちであるかを理解する。
気分がいいのか,機嫌が悪いのか,忙しいのか,調子がいいのか,何かで悩んでいるのか。
今の相手の置かれている状況をしっかりと把握できること。
普段から相手に興味を持ち,しっかりと見ていないと難しい。
3.相手の立場を理解する
人は,自分の置かれている立場によって,考え方や意見が変わるものである。
会社であれば,社長と部長と課長と新入社員では,当然考え方が違う。
また,家族・友人内でも立場により,当然異なる。
これは,性格・価値観の問題ではない。
立場により,見てる世界が違うため,異なる部分である。
だからこそ,常に,相手の立場になって物事を考えることができる人は強い。
つまり,『自分が相手の立場だったらどう考えるのか』
という視点を常に持つこと。
相手が見ている世界を想像し,相手の立場に立って物事を考えるようにすると,
格段に視野が広くなるし,相手のことも理解できるようになる。
『最近の若者は』という人も,自分が今,若者だったらと考えてみる。
また,『うちの上司は』という人も,自分が今,上司だったらと考えてみる。
どうしても,人は,自分の立場からの視点・考え方で物事を捉えてしまう。
しかし,それでは,相手を理解することは難しい。
ビジネスマンでも,将来リーダーになっていくような人は,新入社員のころから少なからず,自分が経営者ならどうするかという視点を持っていると思う。
相手を理解する。なかなかうまくできるわけではない。
しかし,日々意識することで,自然にできるようになっていくもの。
何事も,まずは,相手を思いやる気持ちを大切に!