物事の本質を見極める力。
これは本当に大切なこと。
すべての言葉には,反対の意味がある。
長期的と短期的
理解と暗記
情熱と冷静
感情と論理
優しさと厳しさ
慎重と大胆
保守と改革
効果と効率性
目的と手段
集中と分散
自己主張と協調性
自立と依存
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この時に,大切なことは,それぞれのメリットとデメリットをしっかり考え,本質を理解すること。
そのうえで,状況に応じて臨機応変に使い分けること。
効果と効率性を例に挙げてみる。
効果を追求するのであれば,リッツ・カールトンのように,個別的サービスを充実させることが大切。
それにより,お客さんが期待している以上のサービスを提供することで,感動を与えることができる。
ただその分,手間はかかるし,コストもかかる。
また,社員教育をしっかりする必要があるため,急拡大は困難となる。
対して,効率性を追求するのであれば,ビジネスホテルの様に,サービスを画一化し,誰にでも同じサービスを提供する。そのため,お客が期待している以上のものを提供することは難しいが,不満を抱かないレベルを維持することにより,コストを削減し,また,拡大もしやすくなる。
効率性と効果もどちらかが大切なのではなくて,双方のメリットデメリットをしっかりと考え,本質を理解すること。
そのうえで,事象によって,ベストの程度を見極め,使いこなすことが大切。
また,こういう上司も多い。
とりあえず,すべてにおいて優しい。あるいは,何でもかんでも厳しい。
これは,思考を停止させ,言葉を自分に都合のいいように解釈してしまっている。
こういう人は,優しくするメリットか厳しくするメリットだけを意識してしまっているのではないか。
論点の片落ちである。
優しくするメリットもあれば,デメリットもある。厳しくするメリットもあれば,デメリットもある。
重要なのは,状況や相手の性格に応じて使い分けれるかどうかが重要。
本質を見極める力を養うために,大切と思うことは以下の4つ。
① 本質を見極めたいと強く思うこと。
② 常に,対極にある極論を考えるようにすること。
③ 極論を考えたうえで,ベストのバランスを決定し,実行すること。
④ そのうえで,本質を見極めれたのかを事後的に考えること。
常に,このように考え,実行するように習慣化すると,少しずつ物事の本質が見えてくる。
その結果,前例がないような,新しいことにチャレンジするような場面において,
状況を見極め,正しい判断ができるようになる。
自立型問題解決型の人とは,物事の本質を見極める力を備えた人を意味していると思っている。