よく学生から,モチベーションが上がらないんですけどと相談される。
集中できない,長時間やれないなど相談を受ける。
このモチベーションは,勉強に限らず仕事にも通じることだと思うので,
私なりの見解を説明しようと思う。
まず,モチベーションとは何なのか?
辞書によれば動機づけと書いてある。
私は,モチベーションとは,『目標を達成したいという志』だと思う。
自分が将来どうなりたいのか
どんな仕事をしたいのか
収入はどうなりたいか
人間としてどう成長したいのか
周りの仲間との人間関係はどうしたいのか
などなど
このような目標を達成したいという気持ちがモチベーションと表現されていると思っている。
だからこそ,私は,本来モチベーションが上下するということはありえないはずという意見である。
たとえば,公認会計士を目指している学生が,昨日は公認会計士になりたかったが,今日はなりたくないということは,あまりないと思う(笑)。
では,なぜ人はモチベーションが上下していると感じるのか?
その理由は以下の3つなのではないかと思う。
1.もともと目標がしっかりと設定されていない(もともとモチベーションが設定されていない)
2,目標は設定されているが,何としても達成したいという気持ちが弱い
3.単に感情の起伏
1.もともと目標がしっかりと設定されていない(もともとモチベーションが設定されていない)
これは,正直当然である。目標もないのに,ただ苦労しろ,努力しろと言われても頑張るわけがない。
部活で目標があればがんばれるが,意味なく毎日練習しろと言われてもやらないのと同じ。
だからこそ,自分の将来をしっかりと考え,どうなりたいかを考える。
そのうえで目標をしっかりと設定すれば,モチベーションは自然と湧き出てくると思う。
変な例えだが,恐竜に追われているときは,人は走り続けると思う。
これは,生きたいという目標が明確にあるから。
この時に,少し疲れたから手を抜こうと思う人はいないはず(笑)
まずは,しっかり目標を設定すること。
2,目標は設定されているが,何としても達成したいという気持ちが弱い
目標は設定されているのだけれども,何が何でも達成したいという気持ちが弱い状態。
この場合,陥るのが目標を達成して得れるものよりも,目の前の苦労の方が大きくなってしまい,頑張れなくなる。
部活の練習がきつい,勉強がつらい,仕事がつらいという気持ちが強くなってしまう。
この時に効果的なのが,目標を達成しなかった時のデメリットをリアルに考えること。
人は,成果よりも苦痛を回避する性質を持っている。そのため,得れるものよりも達成するための苦痛が勝ってしまっている。
だからこそ,達成しなかった時の苦痛をリアルに想像することは,達成したい気持ちを高めることにつながる。
もう一つ効果的なのが,成果を形式的に見ないこと。資格を取る・大学に入る・部活で目標を達成するという表面的な目標ではなく,その過程で,いかに人として成長したのかに意識を置くことが大切。
目標達成能力を磨いていることは実は非常に大切。
意外にこの視点に対する意識が弱い。
状況を分析し,論理的に計画を立て,実行し,適時修正を図るというプロセスは,本気で困難に挑んだ時にしか学べない。
何かに本気で取り組んでいるときは,目標達成能力がどんどん磨かれているということを知ってほしい。
また,本気で取り組んだからこそ,人格も磨かれる。
そうすれば,達成すれば100を得,達成できなければすべて無駄という考えはなくなると思う。
この失敗したときに,すべて無駄になるという誤解をやめてほしい。
失敗したとしても大きなものを得ているということを伝えたい。
3.単に感情・調子の起伏
これは,モチベーションの問題ではない。
のっているかのっていないかだけ。
今日はより調子がいい,今日は調子が悪い程度の問題であり,誰でも程度の差はあれ,起こる問題。
この場合には,気分転換をすればいい。
おいしいものを食べる・散歩する・音楽を聴く・友達としゃべる・仮眠をとる・・・
なんでもいい。
この単に感情の起伏までもモチベーションととらえて悩む必要はないと思っている。
以上が,モチベーションに対する簡単な私見である。
モチベーションは本当に多くの人が悩んでいる問題なのではないか。
そのため,このブログでも定期的に色々な角度からモチベーションについて述べていこうと思う。
何か一つでも皆さんのモチベーションに対する悩みに役立つことがあれば幸いです。