習得とは,『習い,会得すること』
つまり,完全に自分のものにすることである。
学ぶ・理解する・わかる等の類似した言葉は多くあるが,習得は意味が違うと考えている。
つまり,『単にわかったと完璧にできる』は大きく異なるもの。
人間は,わかった状態とできる状態を混同したり、同一視している生き物だと感じます。
ここに,面白い統計があります。
車の運転をする人を対象に,『あなたは平均より運転がうまいですか?』と尋ねると,
なんと,85%のひとが,はいと答える。
これが意味することは,人は,何と自己の現状認識に甘いかということ。
論理的に物事を考えることができる
リーダーシップがある
コミュニケーション能力がある
相手の立場に立って物事を考えることができる
気配りができる
専門知識がある
人から信頼されている
本質を見極めている
誠実・素直である
・・
・・
世の中にすべてのことに対して,人は,自分に対して,できていると甘い認識をしていることが多い様に感じる。
イチローさんは,打撃を習得していると思っていない
石川遼君もゴルフを習得しているとは思っていない
はずである。
他人に一流と思われている人は,習得するという意味を正確に理解しており,自分の未熟さを身に沁みてわかっている。だからこそ,その道を極めるために,日々向上心をもって,努力し続けるのだと思う。
逆に,二流・三流の人ほど,自信過剰になり,自分はできていると思い込んでいる。
私の好きな言葉の一つに,
『一流とは,自分は二流でないといえること』
という言葉がある。
これは,自信を裏付けるだけの,途方もない努力・経験の結果出てくる言葉であり,
かつ,決して,自分を一流と言い張ることなどできないという,謙虚な気持ちのバランスを意味している言葉と捉えている。
世の中で当たり前といわれていることを,本当に習得すれば,人はいかに素晴らしい人生を送ることができることか。
私は,すべてのことに対して,自分なんてまだまだ20点・30点と思うことが大切だと思っている。
論理的に物事を考えることができる
リーダーシップがある
コミュニケーション能力がある
相手の立場に立って物事を考えることができる
気配りができる
専門知識がある
人から信頼されている
本質を見極めている
誠実・素直である
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こういうことに対して,安易に,自分はできていると思ってしまうと,成長が止まる。
まだまだ,もっともっとうまくできるようになる,上達できるはずという,向上心を持ち続けることが大切なのではないでしょうか。
『わかったとできる』は大きく違う。
また,できると思っていることを本当は,もっともっとうまくできるようになる!!
こういった心構えで,物事に取り組む人は強い。
今,自分がうまくできていると思っていることに対して,もっとうまくできている人が必ずいるはずである。
そこから,何を学び・どう成長するか。
人生,最後まで,すべてのことを完璧に習得できないはずである。
だからこそ,成長を止めることなど慢心にほかならない。
人生一生,勉強!
そして,当たり前の基本を大切に!