我流とオリジナリティー(独創性)はずいぶん意味が違うと思う。
我流は,基本も無視し,自分のやり方を貫くこと。
オリジナリティー(独創性)は,基本をしっかりマスター上で,自分のやり方を付け足して,進化させていくこと。
我流では,なかなか1流まではいけない。
スポーツがイメージしやすいが,誰にも習わずに,我流で練習した場合には,
アマチュアレベルではいいかもしれないが,一流のプロレベルまではいけない。
やはり,まずは,基本をしっかりと習得し,そのうえで,自分のオリジナリティー(独創性)を築いていく。
そうでないと,その分野の本当の一流になれない。
スポーツは,スコア等により,自分のレベルが把握しやすいため,基本を大切にする人が多いと思う。
ゴルフや野球を誰にも習わずに行ってもなかなか上達しない。
しかし,仕事や学びでは,本当に我流で行っている人が多い気がする。
これは,自分のレベルが数値的に把握しづらいことに起因しているのではないか。
その結果,多くの人がその分野の2流・3流に甘んじている。
だからこそ,仕事や学びでも基本を大切にしてほしい。
この時に,大切だと思っていることが,本質(趣旨)の見極めである。
ひとつひとつの作業の目的・意味といった本質をしっかりと理解したうえで行うのと,
本質を考えず,受け身で行っているのでは,成果に格段の差がでてしまう。
たとえば,勉強に当てはめると
なぜ,理解することが大切なのか,問題を演習する意味は何か,テストを受ける意味は何か。
仕事なら,なぜ上司は,このようにアドバイスするのか,なぜこういうマニュアルが,なぜ今,この仕事を頼まれているのか,この仕事は,会社全体から見て,どのような意味があるのか,
そういった,すべてのことに対して,『なぜ』と問いかけ,その本質を考えることが大切。
我流が一番よくないが,基本を習っても,本質を考えず,ただ言われたことをこなすこともよくない。
基本を習った際に,『なぜ』この作業が必要なのか,ひとつ一つ本質を考えることがすべてにおいて,
非常に大切なプロセスであり,このプロセスを省略してはいけない。
逆に,ここは,しっかり考える時間をたっぷりとること!
理想形は,『自分のすべての思考・行動に対して,その理由を説明できる状態』ではないかなと。
そういうことが習慣化されている人は,何事にも本質を見極め,論理的かつ全体像から考えることができる。
そういう人は,自ずとすべての分野で結果が伴う可能性が飛躍的に高まる。
言うのは簡単で,実行することが難しいのだが,日々,すべての事象の本質を考える習慣を意識したい。
『日々,考え・考え・考え抜く』,これは本当に骨の折れる作業であるが,この習慣を心に留めておきたい。