8月30日に公認会計士講座の簿記圧縮講義全20回が終了しました。
この簿記圧縮講義は,公認会計士試験の受験経験者を対象に,通常は全55回の講義を要点を絞り,20回で総復習する講座になっています。
この講義を受けていただいたみなさんは,公認会計士試験の簿記においては,短答式・論文式の双方の試験において十分な知識量を学んでいますので,今後はいかに知識を定着させ,実際の試験で合格点以上を安定して獲得できるアウトプット力を養成するかが重要になります。
今日は,圧縮講義を受講された方を前提に,今後の簿記の学習に際して特に注意してほしい点を述べていこうと思います。特に計算科目に時間を使えるのも10月末までだと思います。残り2カ月間の学習の参考にしてもらえればと思います。
1.全体像の理解を意識する
これは,圧縮講義の講義内でも何度もお伝えしたとおり,必ず全体像からしっかりと理解してほしいと思います。間違っても全体像や構造の視点をすっかり忘れ枝葉の論点と向き合わないようにしてほしいと思います。
詳しくは過去のブログ
『王道の勉強法』も参考にしてください。
http://ameblo.jp/cpakunimi/entry-11764255709.html
2.財表の理論とセットで押える
これから財務諸表論の圧縮講義が進んでいきますが,新会計基準など,関連する論点は財務諸表論の復習の際に簿記の会計処理や細かい知識をセットで押えるようにすることがお薦めです。理論と計算方法を合わせて押えることで理解が深まると同時に,効率的に学習ができるようになります。
3.実践を意識してアウトプットに必要な知識を押える
これはとても重要です。テキストを読み込むとき,短答問題集を解くときなど,すべての勉強中に実践を意識してほしいと思います。実際のテストではどのように出題される可能性が高いのか。その際にどのような知識が必要になるのか。
実践を意識することで,アウトプットに必要な知識をしっかりと押えることができるようになるので,常にアウトプットを意識して,得点力の向上に努めてほしいと思います。
4.実践を意識して重要性を判断しながら知識を押える
論点の重要性のみならず,難易度による重要性を意識して,強弱をつけて学習してほしいと思います。本番の試験で絶対に得点しなければいけない箇所と,この論点は重要性や難易度から得点できない久手いいところというのも普段の自習中から意識することで,本試験中の問題の見極め力も要請することができます。
アウトプットを意識する,重要性を判断するというのは,普段の自習中に徹底して意識し続けることで,本番でその力をいかんなく発揮できるものです。答案練習の時だけ意識していてもなかなか要請されない力ですので,普段の自習中から強く強く意識してほしいです。
5.忘れることを念頭に反復する時間も計画に入れる
忘却曲線を意識し,一度定着した知識は必ず忘れるという認識を大事にしてほしいと思います。もちろん,11月以降にも反復は行いますが,10月末までの学習計画にも,忘れることを念頭に反復する時間を必ず設けてほしいと思います。
6.理論科目を仕上げることを優先する
簿記担当の自分が言うのもなんですが,理論科目を仕上げることをまずは優先してください。短答式本試験でも,企業法で95% 監査論で75% 財務諸表論で70%獲得できれば,簿記と管理会計論は55%でも合計で70%です。簿記1科目を完ぺきに仕上げる時間で理論3科目を仕上げることも可能です。そのため,簿記や管理会計論に多くの時間を費やした結果,理論科目が仕上がらなかったという本末転倒の状況にはしないようにしてください。
そのため,理論科目の圧縮講義・テキストの読み込み・短答問題集のひたすら反復する時間を最優先に確保したうえで,残りの時間でできる限り計算科目を頑張るというスタンスがお薦めです。
11月・12月は,自然に追い込めると思います。そのため,9月10月の過ごし方,効率のいい学習ができたのかがとても重要になります。
今回のブログも,皆さんの勉強方法の少しでも参考になればと思います。何か質問があれば,気軽に聞いてください。
勝負は,本番の前日までに大部分決まっています。だからこそ,本番の前日までに最善の準備をして,自信を持って,本番に臨めるようにしてください!!
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なるほどですね。。
普通は・・計算を仕上げてそれから理論・・
というのをよく聞きます。
残りの時間で理論を詰め込む。。
でも、間に合わなかったり、直前期に計算に割く時間がなくなってしまう。
自分はこれから1ヶ月くらいの理論の詰め込みが勝負の分かり道だと思っています。
この記事を見て不安なく理論に打ち込むことができます。もちろん計算もやっていきます。
ちなみに計算のアウトプットは・・CPAの短答問題集を使っています。完璧になるまで回します。
出来ない・苦手論点等はテキスト→cpa短答問題集とくりかえしていきます。
実践的なアウトプットは模試2回、短答答練を予定しています。
自分にとって計算科目のキーとなるのは短答問題集です。だれがなんといおうと信じてやっていきます。
今はどこの学校にも属しておらず、講師の方に自分の現状をみてもらいたくコメントしてしまったのかもしれません。
長文申し訳ありません。