公認会計士としての監査法人の選び方!

論文式本試験を受けたみなさんは、就職活動が少しずつ始まっており、

各法人のイベント等に参加され始めている方も多いと思います。

 

そして、今後どの法人を第一志望にするのか多くの方がとても悩みますし、合格発表後の内定受諾をする直前まで悩んでいる方も結構いたりします。

 

そのため、今日は、監査法人を選ぶ際に意識してほしいポイントについていくつか述べてみたいと思います。

立場上、特定の監査法人をお薦めすることはしませんので、ご理解ください。

 

1.初任給について

  初任給については、色々な情報が入ってきて混乱すると思いますが、基本的には、大体月30万円と思っておいていいと思います。ある事務所は28万とか、ある事務所は31万とか、多少の残業代が含まれているとかありますが、その程度の金額の差は、長いキャリアを歩む上では、意思決定に影響させないほうがいいと思います。

 目の前の年間20万円か30万円よりは、20年後の給料が1,000万円なのか、1,500万円なのか、はたまた3,000万円なのかに意識を置いた方がいいと思っています。

 

2.どのようなキャリアを歩みたいのか

 生涯監査法人に残りパートナーを目指すのか、アドバイザリー・コンサル・金融・ベンチャー・大企業経理財務・独立開業を目指すのかetc、どのようなキャリアを目指したいのかにより、有用な経験も異なると思っています。またグローバルに活躍したいのか、あえて日本という中で仕事をしたいのかも影響すると思います。

 その時に、国内監査・海外案件・IPO・公会計・アドバイザリー業務など、様々な業務の中で自分が最初の数年間で経験したい業務というものをある程度絞れてくると思います。

 そして、監査法人ごとに部門の構成が異なり(近年はめまぐるしく組織改編が行われているので、正しい情報は各監査法人の内部の方に聞いてください)ますので、自分の経験したい業務ができる可能性が高い部門をしっかりと志望することが大事だと思います。

 人気の高い部門は、希望者が多いので、相当とよく希望しないとなかなか入りづらいので、どこでもいいですというスタンスだと、人気のない部門に配属され、自分のやりたかった業務とは全然違うということにもなりかねません。そのため、監査法人を選ぶという視点よりは、どの法人のどの部門を選ぶという意識を持つといいと思います。

 また、キャリアを考える際には、自分の長所をどう活かしていくのか、自分の大切にしたい価値観は何かをしっかり考えて選ぶことが、仕事に一生やりがいを感じるかに大きく影響します。惰性で仕事をしないようにするためにも、自己分析を通じた自分自身への理解の深化は大切にしてほしいと思います。

 

3.BIG4の文化の違い

 BIG4の中で文化や組織風土の違いで選ぼうとする方も多いと思いますし、そのこと自体は重要なことだと思います。ただ、監査法人の中でも、部門やチームごとにかなり文化や組織風土が異なるので、あまりあてにならない部分もあるという認識は持っておいてほしいと思います。

 自分が配属された部門やチームにかなり影響を受けてしまう部分があります。そのため、あまり文化の差は気にしすぎないほうがいいとは思いますが、全く考慮しないのも異なるので、自分なりの見解を述べてみます。(ただこの部分は多分に私見が入るので、あくまで私個人のイメージと捉えてください)

 

 新日本:いい意味でも悪い意味でも日本的な組織であり、安定志向の方がより多く志望することが多い。また、監査法人に残る方も多いので、平均年齢も最も高いと思います。公会計の分野などにも強く、長らく日本のトップ法人という認知もされていると思います。例年は、全体で見れば一番人気のある法人ですが、本年度に関しては、東芝さんの問題の影響が心配されます。

 

 トーマツ:体育会系でガツガツやりたい人が多く志望することが多い。ただ、TSなどはそのイメージがぴったりだけど、通常の国内監査部門はそんな雰囲気ではないよという話もよく聞くので、その辺はご自身が希望する部署によるのかなと。また、IPO受注件数はここ数年毎年トップですし、トーマツベンチャーサポートさんなどの動きも非常にアクティブですので、IPOに非常に強いと言えます。そのためIPOに興味のある方が多く希望しますが、TSに配属されない危険もあります。

 また、トーマツ出身の会計士は外に出た後に活躍している割合が高いなという印象を持っています。

 

 あらた:あらたは、いい意味で若い組織なので、非常にフラットで最も外資系の文化があると思います。グローバルに活躍したい方には一番チャンスが高いと思いますが、他のBIG3に比較すると規模はかなり小さいという点もあります。ただ、PWCブランドは世界トップクラスなので、あくまで日本ではというだけですので安心してください。その分あらたは、部門間の垣根が最も弱いと思うので様々な業務をやりやすいと思います。

 私の同期世代のあらたの友人は100%海外赴任を経験しています。

 

 あずさ:あずさは、新日本・トーマツ・あらたさんと比較していい意味でバランスを重視している感じがします。IPOシェアも第2位、規模も大きいが、ガツガツしたい人はガツガツできるイメージがあります。

 近年あずさは、人を大事にというスローガンでより働きやすい環境を重視しているイメージもあります。その分どこに強い特徴があるかというと他の法人に比べて色がないかもしれません。
 あずさは、監査法人に残ってどんどん出世している人と、外に出て活躍している人のバランスもいい気がしています。働きやすいし、成長もしやすいのかなというイメージはもっています。

 

 ただ、上記内容もあくまで私見ですので、この部分は各法人説明会に一つでも多く参加し、一人でも多くの人と話すことで、ご自身で判断してほしいと思います。

 

4.中堅監査法人やBIG4の地方事務所について

 中堅監査法人やBIG4の地方事務所は、アットホームで、色々な業務を幅広くやれるという点が特徴です。ただ、通常のBIG4に比べてBIGクライアントが少ない、監査の品質が低い、経営層の価値観に大きく影響される等のマイナス面もあります。

 その点、太陽さんや東陽さん京都さんなどは、中堅の中でも規模が比較的多く、グローバル企業との提携もかなり進んでいますので、監査の品質などの問題もなく、大手のメリットと中堅のメリットを上手く享受できる気もします。

 また、BIG4の地方事務所は、大手の品質を享受しつつ、アットホームな雰囲気が得られるのではないでしょうか。

 

 その他の中堅監査法人については、一つひとつの法人ごとにかなり色や特徴があると思いますので、各自の価値観とマッチすれば魅力はあると思います。中堅監査法人の魅力は、組織の価値観と自分の価値観がマッチさえしていれば、自分次第でいくらでも可能性を高めれることだと思います。

 

 その上で、セカンドキャリアを考えた場合には、BIG4のブランドは活きると思います。特に、海外で活躍したい方は、海外の人に対して、BIG4の知名度は抜群(ほとんどの人が知っている)ですので、初対面の方に信頼を得る等のメリットとしては大きいと思います。

 

5.人で選ぶことの危険性

 多分法人を選んだ理由で最も多いのは、人で選びましたという理由です。

 説明会で接したパートナーやリクルーターが魅力的で、一緒に働きたいな、働きやすそうだなと思ったという理由です。

 ただ、この時に注意してほしいのは、彼らはそういう人が選ばれて、リクルーターや担当パートナーになっているという事実と、実際に就職した後に、彼らと同じチームで仕事をするわけでもなんでもないということです。

 そのため、OB訪問をたくさんして、多くの人に会った結果人で選んだというのであればまだ理由として納得しやすいのですが、数人の印象だけで決めてしまうのは、理由なく決めたのと同じレベルになってしまう可能性があります。

 そのため、人の印象も大事な要素ではあると思いますが、自分がどのようなキャリアを歩みたいのか、そのために、どの部門に行きたいのか、どんな組織風土で働きたいのかなどをより優先してほしいと思います。

 

 そのためにも、現時点の仮目標でいいので、自分のキャリアについて真剣に考え、その前提として自分自身の長所や短所、大切にしたい価値観を自己分析を通じて明らかにすることをお薦めします。

 

 最終的には、20年後・30年後にどれだけ価値を提供できる公認会計士に成長しているかが大事だと思います。そのための最初の一歩をどの事務所のどの部門でスタートするのかを、しっかり考え、20年後・30年後に大活躍してください!!

 自分の長所を活かしつつ、自分の大切な価値観を貫きつつ、オリジナルのキャリアを歩み、素晴らしい公認会計士人生を歩む人が一人でも増えることを願っています。

 

 912日に4大監査法人&太陽さんのパートナーの方をお招きしたキャリアイベントも開催していますし、その後の懇親会では、色々な質問等にお答えできますので、何かキャリアで悩んでいる方は、是非下記のイベントにもご参加ください!参加費も無料です!

 

『監査法人パートナーキャリアセミナー&交流会&論文お疲れ懇親会』http://ptix.co/1UFbIvd

 

 

 

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で

東京CPA会計学院について

公認会計士試験合格率40%超を達成する東京CPA会計学院の
通学講座・通信講座の申込や教材の購入は,東京CPA会計学院サイトから可能です!


東京CPA会計学院サイトへ

SNSでもご購読できます。

コメントを残す