公認会計士試験 論文式成績通知書における得点比率について!

論文式本試験の成績通知書の偏差点について、異常点の報告が多く寄せられています。 このことについて、気になっている方も多いと思いますので、現時点で判明している情報と、その情報から私が感じることを述べたいと思います。

 

1.そもそも偏差点とは

公認会計士の論文式試験では、偏差値により合否が決定していると理解してください。得点比率52%以上が合格というのは、偏差値52以上の方が合格ということとほぼ同義を意味しています。

そして、各科目ごとに得点比率(偏差点)を算出し、その合計数値を科目数で除すことによって、総合成績における得点比率(偏差値)を算定しています。

なぜ、本試験に置いて偏差点が採用されているのでしょうか。それは、復習の試験員の先生方により採点をしていることの不公平が起こらないようにしているためです。

採点基準が厳しい試験員の先生と、採点基準が甘い試験委員の先生がいた場合に、得点だけで評価してしまうと不公平が生じてしまいます。

そのため、各試験員に採点された方の中で、平均点からの乖離を示せる偏差値に置き換えることで、採点者による不公平を無くすことができるのです。

 

2.今回の偏差点の異常について

今回の論文式試験に置いては、

 

会計学の第5問で偏差点ゼロ

企業法の第1問で偏差点が7から13という極端に低い方が多数いる

 

という異常な状態が生じています。

 

上記異常値について、何らミスが生じていないとする場合には、

偏差点ゼロは、統計学上は採点除外以外に考えられませんので、何かしらの理由で採点除外扱いになっていると考えられます。

過去にも採点除外でゼロの方はいましたが、今回は人数が多い可能性があるという印象です。

本当に採点除外に該当する事実があったのであれば、

致し方ないですが、何か人為的な集計ミスが起こっている可能性もゼロではありません。

 

また、企業法の低い偏差点も相当点数自体が低かった場合にしかありえません。 しかし、統計学上は、

偏差値20以下は0.1%

偏差値30以下は2.5%

偏差値40以下は15.9%

しか生じません。

企業法の第一問で偏差点が7から13の間というのは、偏差値に換算すると14から26程度ですが、その確率は極めて低いものになります。

 

他の科目の合計では余裕で52%を超えていて、かつ企業法の第1問でも相当手応えがあったにもかかにも拘わらず、偏差点が13以下の方もいるので、何か別の原因があるのではないかと推測するのが自然になります。

そのため、会計学のゼロと同様に、何か集計や入力段階での人為的ミスが生じている可能性が高いのではないでしょうか。

 

3.上記事実から推測できる状況

上記事実から、現時点で推測できることとしては、

会計学第5問、企業法第1問において、何かしら集計段階や入力段階で人為的なミスが生じている可能性が高いと思います。

その結果、本来もっと得点で来ている方の得点比率がミスにより低くなっている可能性があります。

 

また、他の科目でも同様のことが生じている可能性もゼロではありません。 上記内容は、監査審査会に問い合わせてみないとわからないことですので、もう少し情報が集まった段階で、私も問い合わせをしてみたいと思っています。

 

その上で、集計ミスや入力ミスの方の得点比率が修正され、追加で繰り上げ合格する方が出る可能性はゼロではないと思います。そのため、成績通知表で上記のような状況になっている方は、成績開示請求をすることをお薦めします。

 

また、私もしてもできる限り正確な情報を多く集め、監査審査会に状況の確認とミスが事実であった場合には救済処置の実施を依頼したいと思っています。 もしこのブログをご覧の皆さんで、自分の成績通知書は異常値に該当しているのではないかという方は、合格者・不合格者問わず、ご連絡いただければと思います。 ツイッターのメッセージ・ブログのメッセージ・FBのメッセージ。何でも構いませんので、ご連絡いただければと思います。

4.合格者のみなさんへ

なお、現時点での合格者の方は心配をしないでいいと思います。 仮に、集計ミスがあった場合にも、現在合格者の方が不合格になる可能性はないと思います。

その上で、現在不合格の方が、繰り上げ合格になる可能性のみが残されているのではと思っております。 まだまだ、情報が少ないので、現状では明確なことは何も言えませんが、

あくまで現時点で入ってきている情報から考えられることとご理解ください。 来週以降も、引き続き、わかったことはしっかりとブログで発信したいと思います。

 

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コメント

  1. 会計士論文受験者(平成27年) より:

    お忙しい中申し訳ありません。
    平成27年度会計士論文式試験を受験した者です。
    私の成績通知書(企業法第2問)にはもっとおかしな点がありましたので連絡差し上げた次第です。

    1、国見先生のブログに

      企業法の第1問で偏差点が7から13という極端に低い方が多数いる

      と書いてありましたが、その通りで私も第1問は偏差値が10しかありませんでし   た。
      専門学校の解答速報と照らしても偏差値10という数字は考えずらいです。

    2、更におかしいのが企業法第2問です。
      この問題は私が通ってる答練でそのまま出されたため私は専門学校の解答速報とまっ  たくといっていいほど書けたのになぜか偏差値22しかありませんでした。

    この2点から考えるに一部の受験者には企業法は第1問、第2問ともに問1のみが集計がされているのではないでしょうか。(第1問、第2問の問2は答案の採点はされても、集計時点でのミスで偏差値が集計されてないという意味です。)

    また行数から考えるに第1問、第2問ともに問1には22点、問2には18点(裁量点10点)から考えるにも第1問、第2問で私が10点、22点という数字は合致します。

    LECの渡辺先生のツイッターにはまだそのことが書いてありませんが、国見先生の方で問2の偏差値が集計されていないことを調べてもらえれば幸いです。

    ご多忙の中申し訳ありませんが、ブログ上でのコメント宜しくお願いします。

  2. 会計士論文受験者(平成27年) より:

    (少し字足らずなところがあったので、再度送信します。)

    お忙しい中申し訳ありません。
    平成27年度会計士論文式試験を受験した者です。
    私の成績通知書(企業法第2問)にはもっとおかしな点がありましたので連絡差し上げた次第です。

    1、国見先生のブログに

      企業法の第1問で偏差点が7から13という極端に低い方が多数いる

      と書いてありましたが、その通りで私も第1問は偏差値10しかありませんでし    た。
      専門学校の解答速報と照らしても偏差値10という数字は考えずらいです。

    2、更におかしいのが企業法第2問です。
     この問題は答練でそのまま出されたため私は専門学校の解答速報とまったく同じといっ ていいほど書けたのになぜか偏差値22しかありませんでした。

    この2点から考えるに一部の受験者には企業法は第1問、第2問ともに問1のみが集計がされているのではないでしょうか。(第1問、第2問の問2は答案の採点はされても、集計時点でのミスで偏差値が集計されてないという意味です。)

    また行数から考えるに第1問、第2問ともに問1には22点、問2には18点(裁量点10点)から考えるにも第1問、第2問で私が10点、22点という数字は合致します。

    LECの渡辺先生のツイッターにはまだそのことが書いてありませんが、国見先生の方でも
    第1、2問ともに問2の偏差値が集計されていないことを調べてもらえれば幸いです。

    ご多忙の中申し訳ありませんが、ブログ上でのコメント宜しくお願いします。

    1. 会計士論文受験者(平成27年) より:

      国見先生ご多忙にもかかわらず承認ありがとうございます。

      私も成績開示請求をしたので何かわかりしだいコメントしようと思います。

      では国見先生のブログのアップ楽しみにしています。

    2. 会計士論文受験者(平成27年) より:

      ご多忙のところすいません。
      企業法第2問について新しい情報が分かったのでコメント差し上げます。
      私は大原で企業法を受講しています。(東京CPAでなく国見先生本当にすいません)

      以前私がコメントした答練とは
      大原の問題集NO19(株主総会決議の瑕疵)
      2014年応用答練第2回第一問(株主総会招集招集手続 説明義務違反)
      2015年直対答練第2回第一問(株主総会説明義務違反)
      です。
      特に2014年応用答練第2回第一問(株主総会招集招集手続 説明義務違反)では第2問問2の株主総会不存在まで言及されています。

      にもかかわらず成績通知書に記載されている偏差値が22とは低すぎます。

      この件についても国見先生ブログ上でコメントお願いします。

      (最後に大原生の中には答練通りに答案作成したにもかかわらず企業法第2問の偏差値がなぜか低い人がいると思います。渡辺先生のツイッター上にアップされている人も第2問の偏差値がなぜか20前半、100で換算すると40前半と手ごたえありにもかかわらずかなり低い人が多くみられます。
      よろしければみなさんも国見先生のブログまたは渡辺先生のツイッターで企業法第2問についてもコメントしていただければ幸いです。
      皆さんの中にも企業法は第1問第2問ともに問1だけしか点数が集計されていないと考えられる人がいるはずです。
      みなさんも国見先生のブログまたは渡辺先生のツイッターでコメント宜しくお願いします。)

      1. 匿名 より:

        ご多忙のところすいません。 
        新しいことがわっかたので連絡を致します。
        大原の企業法の先生に質問したところ、今回個採点方法は去年までと違い点数を落とす方式で採点されたそうです。
        その結果
        第1問は現物出資と認定するとその後がどんなに正しくても点数は振らないそうです。
        また第2問は当てはめが正確でなっかたらするとその後は点数は振らないそうです。
        その結果企業法で大幅に点数差がついたそうです。
        これは一見理論的に見えますが、これだと企業法ができる人が合格し、できない人は不合格になります。
        本来会計士試験とはバランスの取れた会計の知識を持った人材を採用するための試験とされるのに、失礼ですがバランスの欠けた偏った試験(企業法偏重)になったと言わざるえないと思います。
        監査審査会がこのことをどう考えているか疑問に堪えません。
        国見先生も分かったことがあればブログ、ツイッターで連絡お願いします。

  3. いいじま より:

    私はTACの受講生で平成27年度の論文式試験を受験した者です。採点除外になるようなことはやってないと思うのですが、企業法の第一問の成績がゼロでした。現在、成績開示手続き中です。ぜひこれからの詳細をよろしくお願い致します。

  4. まほし より:

    論文受験者です。
    企業法でも会計学でもない租税法と監査論にはなってしまうのですが、手応えとは裏腹に偏差値18台がありました。
    気のせいかもしれないですが、企業法や会計学以外でも集計に問題がある可能性はゼロではないかと感じてしまいます。
    とりあえず、成績開示請求を申し立てようと考えております。

  5. チバ より:

    論文式試験受験者です。

    先日送られてきた成績通知書では会計学の第5問目の偏差値が0でした。これはつまり採点除外扱いということでしょうか?
    しかし、受験番号シールを貼り忘れたわけでもなく、白紙で提出したわけでもありません。
    とりあえず答案開示請求をしましたが、未だにこの結果には納得がいきません。

    これから先何かわかりましたら、国見先生もブログ等でコメントして下さるようお願い致します。

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