公認会計士試験短答式本試験を受験された皆さん、
本当にお疲れ様でした。
自己採点の結果、もやもやして、落ち着かない方も多いと思います。
そのため、少しでも次のステップに行動しやすくなればと思い、現時点での私のボーダー予想について説明していきたいと思います。
最終的にボーダーがいくつになるかは発表当日までわかりません。
そして、今年の論文式本試験に合格する方は、発表までの期間も気持ちを切り替え、勉強に集中した方です。
また、今回残念な結果になった方も、5月の短答式本試験の合格の可能性を高めるためには、発表までの1か月間で徹底的に実力の強化をすることが大切になります。
そのため、気持ちを一日でも早く切り替え、やるべきことに集中してほしいと思います。
大切なことは、今回の結果に関わらず、来年の8月の公認会計士論文式試験に合格することです。
そのために、合格発表までの1か月間、特にこれからの2週間を大切にしてほしいと思っています。
そのうえで、ボーダーが気になってしょうがない。
まだまだ、気持ちの切り替えができないという方が多いであろうことも120%理解しているつもりです。
なので、今の情報で伝えられる範囲で、率直なボーダー予想をしていきます。
現時点での結論は、
ボーダーは、67%~69%で、850名~1,000名合格が本命と予想します。
まだ、情報が極端に少ない、かつ、合格人数が読めない中でのボーダー予想なので、ボーダーが65%~70%程度になる可能性もあると思います。
では、上記の予想をした理由を以下で述べたいと思います。
1.合格者数について
論文式合格者を昨年と同程度の1,030名~1,100名程度にする場合には、今年の短答式本試験で1,500名程度の合格者を出すと予想されます。(1,400名から1,600名程度を想定)
12月の短答式試験で850名から1,000名程度合格、5月で500名~650名合格あたりが本命だと思います。
参考までに、過去の短答式試験の合格状況の推移は以下の通りです。
※ 赤字の部分は現時点での予想ですので注意してください。
2.難易度
昨年の12月に比較して、かなり難易度が下がっています。
一昨年の12月と比較して若干難化という感想です。
また、受験者も昨年の12月に比較して3%程度、一昨年の12月に比較して9%程度減少しています。
問題の科目別の難易度は、昨年の12月に比べ
企業法 やや難化(ボーダー70点)
管理会計論 易化(ボーダー65点)
監査論 易化(ボーダー65点)
財務会計論 易化(ボーダー140点)
合計340点68%程度を想定しています。
詳細は、後日東京CPAとして科目ごとの解説とボーダー点数を公表します。
上記からも、昨年の12月に比べ8%~9%程度は易化しているという感想を持っています。
3.ボーダーラインについて
公認会計士審査会が公表している、合格者の点数分布が
【昨年12月】 願書提出者数 7,207名
67% 326人
66% 389人
65% 444人
64% 531人
63% 608人
62% 686人
61% 791人
60% 883人・・・合格ライン
【昨年5月】 願書提出者数 6,058名
70% 449人
69% 503人
68% 559人
67% 624人・・・合格ライン
66% 705人
65% 773人
64% 837人
63% 918人
62% 988人
61% 1,081人
60% 1,163人
【一昨年12月】 願書提出者数 7,689名
75% 548人
74% 622人
73% 710人
72% 802人
71% 903人
70% 1,007人・・・合格ライン
69% 1,112人
68% 1,226人
この場合に、900人の合格ラインを、難易度を無視して考えると、
昨年の12月ですと60%程度
一昨年の12月ですと71%程度となります。
そして、難易度は昨年の12月と比較して8%~9%程度易化
一昨年の12月と比較して1%~2%難化ということを加味すると
68%~70%程度というラインが予想されます。
しかし、受験者数が、
昨年の12月に比較すると3%減少
一昨年の12月に比較すると9%の減少
していることを鑑み、67%~69%が本命と予想しています。
67%で1,000名
68%で 930名
69%で 860名
70%で 800名
という予想です。
SNSなどでは、高得点を獲得している方の情報が多く流れるため、多くの方が高得点を獲得していると錯覚してしまいがちです。できている人ほど成績を発信するものです。しかも、今年は実質の短答受験者は5,500名を下回っていると思います。上位1,000人が70%を軽々取れているというのは想定しづらいですので、安心してほしいと思っています。
もちろん、上記はあくまで現時点での予想ですので、65%~70%程度への変動の可能性もあります。
また、擬疑問の影響、マークミス、論文合格者数の変動や、論文の合格率の調整の可能性もあります。
そのため、最終的には、合格発表当日まで、ボーダーは誰にも分りません。
しかし、個人的には、850名から1,000名程度は合格させるのではと考えます。
仮に850名から1,000名程度合格させるのであれば、ボーダーは、67%~69%程度ではないかと予想した次第です。
また、平均点は50%程度だと思いますので、60%以上とれている方は、相当上位者です。
特に、65%以上とれている方は、論文に向けた学習を開始してほしいと思います。仮に今回だめでも、現時点で上位者であることは間違いないので、5月の短答式試験は、普通に合格できるはずです。
また、今回残念ながら65%以下の方も、8月の論文式本試験で合格するためには、今すぐ切り替えて、短答科目を中心に学習をすることをお勧めします。これからの1か月間で、財務・管理の計算科目を徹底的に強化してほしいと思います。
年内には、情報がもう少し集まった段階で、
再度もう一度ボーダー予想についてブログに書きたいと思っています。
4.発表までの1か月は本当に大切です
正直、この時期に租税法を少しでも学習しておくことは、8月の論文合格に相当プラスの影響を与えます。特に今年は、5月短答式から8月論文までの期間が、通常の年度よりも1週間短いですので、尚更租税法を進めることの意義があります。これからの時期に自習をする方が尚更困難ですので、まずは、租税法の講義を受講し、その復習を頑張ってほしいと思います。
長々、書いてきましたが、あくまで、現時点での情報を勘案した中での、予想になりますので、いくらでも不確定要素があることはご理解いただければと思いますが、以上が、現時点での率直なボーダー予想になります。
敢えて、この情報の少ない時期にボーダーを出す意図は、今すぐ気持ちを切り替えて、学習を開始してほしいと願っているからです。これからの2週間に学習をできないと、そのまま年末年始に突入し、気づけば発表まであまり学習できない結果、合否に関わらず、後悔することになりかねません。
何度も繰り返して恐縮ですが、皆さんが、今やるべき最善のことは、今回の結果いかんにかかわらず、学習を開始することだと思っています。
8月の論文に受かるんですよね。
12月に受かろうが、5月に受かろうが、8月の論文に合格することこそ目標のはずです。
そのためには、切り替えて、学習を進めましょう。実力を高めるには、自分自身が勉強に向き合うしかありません。
このボーダー予想が、皆さんが気持ちを切り替え、学習に向き合えることに少しでも貢献できれば幸いです。
また、今回の難易度が、通常であり、前回の12月が異常であったという認識も忘れずに、何を学習するべきかを考えてほしいと思います。
5.相談がある方は気軽にしてください
今後の、学習について何か相談がある方は、下記の日程で講師無料相談会も開催していますので、お気軽にご相談ください。また、12月24日には、受験生交流会も開催します。直接相談したい方は是非参加してください。
【講師無料相談会の詳細はこちら】
↓↓
http://www.cpaonline.jp/html/newpage.html?code=190
【受講生交流会の詳細はこちら】
↓↓
長期的に正しい努力は裏切りません。
皆さんの努力が、公認会計士試験合格につながることを心から祈っています。
頑張っていきましょう!
応援しています!!
最後に、短答式本試験、本当にお疲れ様でした。 最終ゴールは来年の8月の論文式合格を強く意識して、今日からの学習と向き合ってほしいと思います。
11月の合格祝賀会で、最高の喜びを共有できることを楽しみにしています。
東京CPA会計学院の正式な解答速報及び解説、
受講相談会、奨学生試験などの情報は、下記のWEBサイトをご確認ください。
http://www.cpaonline.jp/html/newpage.html?code=241
17:00現在、TACのデータリサーチの平均が62.5%(提出人数301人)です。
過去のデータリサーチと合格点
平成27年Ⅰ回が平均56.6%→60%
平成26年Ⅰ回が平均67.9%→70%
平成25年Ⅰ回が平均63.2%→67%
自分は今回66%だったので、国見さんの予想ボーダーを見てやや不安になりました。
このデータから考えてボーダーが66%以下になる可能性が高くなったりしますか?
情報提供有難うございます。
思ったよりも現時点での平均は低いですね。
まだ、なんとも言えませんが、もちろん65%以上も可能性は有ると思っています。
TACさんや大原さんのデータリサーチが確定する18日以降に、再度その時点でのボーダー予想はブログにて説明させてもらいます。
国見さんのボーダー予想の精度はかなり高いので、いつも参考にしてます。
18日以降ですね。
了解しました。
返信ありがとうございました。
何故合格率を出願者数を分母にして計算するのでしょうか?
普通は受験者数を分母に計算すると思いますが
受験率は年々低下しております
今回も下がると思われます
出願者数を分母に率を出す意味はないと思うのですが
確かに以前は実受験者数を発表していなかったので仕方ないにしても
受験者数を分母に率を出していただきたいです