12月の短答式試験も終わり、
5月短答式や8月論文式に向け、これから簿記や管理会計論の計算力を強化したい方も多いと思います。
そのため、今日は、受験経験者の方向けに、
これからの時期の簿記の勉強方法について述べたいと思います。
簿記の学習方法で悩んでいる方は、是非参考にしてもらえればと思います。
最終的には、テキストの例題、各種問題集などがすべて、理解した状態で、かつ、
いつでもできるようにすることが究極の目標です。
そのためには、
理解と定着のバランスが非常に重要で、
一つひとつの論点について
わかったつもり→わかった→できるつもり→できる→いつでもできる
の、どの段階にいるのかにより、対応策が変わってきます。
上記の話については、下記のブログの記事を参考にしてください。
(とても大切な内容なので、是非参考にしてください)
『会計の王道の勉強法』
http://blog.cpa-net.jp/study-accounting.html
上記ブログの内容を前提に、今日は今後の簿記の学習方法のアドバイスをしたいと思います。
1.論文対策について
論文式試験においては、第3問で総合問題、第5問で細かい問に分かれ問題が聞かれます。
(1) 重要性の判断
まず論文式試験に置ける論点ごとの重要性を把握することが重要です。下記は過去の論文式本試験における出題範囲になります。
上記出題範囲からわかることは、まず監査審査会が公表している出題範囲の網掛け部分を中心に、新会計基準の論点が多く出題されています。
また、総合問題としては、連結会計を筆頭に、キャッシュフロー計算書・在外子会社・組織再編などを中心に出題されます。
(2)具体的な論文対策
短答特有論点の学習は必要なくなるため、論文式でよく出題される部分について、定期的に反復し、短答式合格時の力をキープしてもらえればと思います。
その上で、以下の二つの点に留意してください。
①構造論点で弱い論点の強化
短答式試験において、構造論点がまだ弱い方もいると思います。特にCF計算書・組織再編などを苦手にしている方はできるだけしっかりと復習することがお薦めです。
②総合問題対策
総合問題になれていない方も、過去の答練や今後の論文答練で総合問題になれるようにしてください。
(3)使用する講義・教材
基本的には、テキストを反復し重要論点の知識定着を図りつつ、基礎答練・上級答練・直前答練で総合問題対策をしっかりと行うようにしてください。
構造論点や難易度の高い個別論点など理解が弱い場合には、圧縮講義などを受講し直し、根本的に理解を深めておくことをお薦めします。
特に、連結・CF計算書・組織再編・税効果・退職給付会計などは、合格後もひたすら実務で使います。合格のため、さらには、合格後に活躍するためにもしっかりとマスターするようにしてください。
2.短答対策について
続いて、短答式対策について説明していきます。
(1)重要性の判断
まず短答式試験に置ける論点ごとの重要性を把握することが重要です。下記は過去の論文式本試験における出題範囲になります。
今回の本試験でも、重要性に基づいて学習をしていれば相当効率的になったと思います。
そのため、まずは、重要論点の習熟度を高める意識は持ってください。より詳しくは短答基礎答練の最初の解説で重要性の説明はしますので参考にしてください。
(2)具体的な短答対策
計算科目は、独学では限界があります。そのため、できるだけ圧縮講義を受講し直すことをお薦めします。
講義を受講し直すメリットは、下記のブログを参考にしてください。
『講義を受講し直すメリット』
https://cpakunimi.com/entry-0-8.html
上記ブログで書いたように、計算力を一気に高めるためには、講義を受講し直すことと質問を数多くすることが大切になります。
特に、CPAの圧縮講義は、理解からじっくりと学び直せる講義・テキストになっていますので、簿記の理解が弱いと思う方は是非受講してみてください!
また、講義受講後は、重要性に基づいて、テキストの読込の反復と、短答対策問題集(300問以上収録)を解きアウトプット力を高めてほしいと思います。
イメージとしては、講義とテキストが最重要、そのあとで可能な範囲で短答式問題集というイメージです。
短答問題集は相当網羅性がありますので、全部を繰り返し反復するというよりは、重要論点や苦手論点はしっかりと反復してアウトプット力の強化に活かしてほしいと思います。
(3)使用する講義・教材
基本的には、圧縮講義の受講とテキストを反復し、重要論点の知識定着を図りつつ、短答問題集でアウトプット力を強化してください。 まずは、2月末までに徹底的に計算力の強化を図ってほしいと思います。
その上で、基礎答練・直前答練で実力をチャックしながら、適時勉強計画を修正してほしいと思います。
他の科目とのバランスもありますので、切る論点は思い切って切ってしまうことも重要になる点は注意してください。
以上が簿記の学習方法のアドバイスになります。
CPAの圧縮講義や各種教材の活用をご検討の方は、下記のオンライン校をご利用ください。
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また、何か勉強方法で相談がある方は、下記の記事の個別相談会等を活用してもらえればと思います。
『公認会計士受験者向け、お薦め情報!!』
https://cpakunimi.com/message-20151208.html
簿記を得意にすることは、合格への最も近道だと思います。是非、この機会に簿記と向き合い、簿記を得点源にしていきましょう!!