公認会計士試験 5月・8月を受ける方向けの学習アドバイス!!

今後の学習方法について悩んでいる方が多く、相談も相当きています。

特に、他の学校さんで学習されている方からの相談が多く寄せられているので、

今回は、5月短答式試験を受ける方向けに、学習方法についてアドバイスしていきたいと思います。

5月短答式本試験に向けて特に意識していただきたい点は、以下の3点になります。

1.理解の強化と定着の強化のバランス

2.論文対策をどの程度行うのか

3.重要性の判断の見極め

今回は、再度一つずつ説明していきたいと思います。

合わせて、先日書いた以下の二つの記事も参考にしてください。

今後の学習アドバイス 公認会計士試験12月短答式を受けた皆さんへ!

https://cpakunimi.com/message-20151208-2.html

 

公認会計士試験 12月短答後の簿記の学習方法アドバイス!

https://cpakunimi.com/message-20151208-2.html

 

 

1.理解の強化と定着の強化のバランス

(1)最終的には定着が大切

本番の試験では、最終的に定着していないと得点できません。真っすぐな知識の定着のみならず、問題を解くための注意点としての知識も定着させなければいけません。

その定着のためには、最低でも3回転以上はさせないと脳の仕組みとして定着できないことは意識してほしいと思います。

そのため、3月以降は徹底的に定着の時間に使ってほしい。

定着の際のポイントは、

・テキストを中心に回転させる(大事なことはテキストに書き込む)

・実戦を意識して、アウトプットのための知識まで定着させる

・重要性を加味して、強弱をつける

(2)理解強化のメリット

理解する意味は、以下のような点に集約されます。

・定着のための反復回数が減る

・ケアレスミスが減る

・所見の問題への対応力が身につく

・問題を俯瞰して、難易度や特順番の判断力が付く

高く伸びた木は、見えない土の中に太く長い根を張っています。

根が短いのに、高く伸びていくことは不可能です。

勉強で言う理解はこの根っこの部分に当たります。

理解をしていないでいくら反復をしても、いつまでたってもなかなか伸びません。

理解は抽象的な表現で、中身について書き始めるととてつもなく長くなるので、また近いうちに徹底的に理解について説明したブログを書きますので、そこを参照してください。

(3)2月までは理解の強化に充てる

2月までの2か月半は理解の強化に充ててほしいと思います。理解の強化は、講義を受講し直すことが一番です。

その際に、理解するための視点を大切にしながら講義を受講する。復習の際も理解の順序を意識しながら復習することで、2か月半でも相当レベルアップが図れます。

苦手科目の重要論点を中心に、理解の強化を図ってほしいと思います。

3月以降は、2月末までに強化した理解に基づいて、徹底的に定着を図るようにしてほしいと思います。

2.論文対策をどこまで行うかについて

(1)トレードオフの関係を理解する

まず5月の短答に特化すればするほど、8月の論文式試験の合格の可能性は下がってしまいます。

また、8月の論文対策に時間を使えば使う程、5月の短答式試験の合格の可能性は下がってしまいます。

このトレードオフの関係を認識したうえで、どのような論文対策を行うのかの判断が大切になります。

(2)論文対策の種類を理解する

次に、論文対策の種類をしっかり認識することが重要です。

論文対策としては、

租税法

選択科目

短答科目の論文答練

などが、ありますが、もう一つ大事なのが、短答科目の理解強化です。

簿記や管理会計の計算力はもちろん、

財務理論・監査論などの他の科目でも、理解を深めておくことは論文対策に繋がります。

そのため、短答対策と論文対策が重なる論文対策から優先してほしいと思います。

そのため、優先順位は

① 短答科目の理解の強化

② 財務会計論・管理会計論の論文答練

③ 租税法の講義

④ 監査論の論文答練

⑤ 企業法の論文答練

⑥ 選択科目の講義

と考えています。①を行うことで、短答対策がそのまま論文にも活きるので、是非①を意識してほしいと思っています。

その上で、②までやるのか、③までやるのかなどは、判断が難しい所です。基本的には、60%以上とれている方は、租税法の講義の前半部分まで受講し復習することを勧めています。

60%以下の方は、②までにとどめておき、6月に一気に③以降の学習を行う方がいいと思っています。

ただ、この部分は、一人ひとりの希望が大事なので、自分の学校の先生と相談して決めてもらう方がいいと思います。

(3)現在の試験では短答式の合格の重要性は格段に上がっている

まずは短答に合格するメリットはとても大きいです。

5月短答に受かっても、8月論文に受からなければ、来年の12月に短答に受かってもあまり変わらないのだから、まずは8月の論文までの合格の可能性を高めるという考え方は、理屈としてはとても正しいと思っています。

CPAでも、論文まで合格することを目標にカリキュラム等のアドバイスは行います。

でも、人間の感情って理屈じゃない部分が結構あると思っています。まずは5月に受かることで、その後の勉強にもより取り組みやすくなるということは多々あります。

まして、現在の短答式試験の免除規定が存在する中では、5月に合格する重要性も精神的な面からも特に高まっていると思います。

(4)最後は自分自身で納得してぶれないことが重要

論文対策をどこまでするのか、5月と8月のどちらをより優先するのかについては、上記で述べたように、こういう考え方に基づくとこういうメリットデメリットがあるという、情報まではお伝えできます。

しかし、一番大事なのは、皆さんひとり一人が集中して学習に取り組めることです。

例えば、財務の論文答練を受けないと決めた、租税法を進めないと決めたとしても、友人が租税法の会話をしているのがいつも気になってしまうという状況は望ましくないです。

また、租税を進めている時に、今租税をやっている場合なのかと疑問に抱いていることも望ましくないです。

つまり、大事なのは、しっかりと自分でどちらを選択するのかを決定し、選択したことに集中することです。途中でブレブレになって集中できないという状況を避けてほしいと思います。

ただ、途中で方向転換するのはいいと思います。租税を進めていたけど、途中で進めないと方針転換をすることはいいことです。ブレブレになっておらず、一日一日が集中できているかが、どちらを選んだとしても、合格の可能性に一番影響があると思っています。

3.重要性の判断について

重要性の判断は、過去の短答式本試験、論文式本試験でどの程度出題されているのか。配点はどの程度影響するのかを徹底的に加味してほしいと思います。

テキストを読み込む、講義を受け直す時にも、まずは、重要性の高い所(コストベネフィットのいい論点)から優先的に進めるのが鉄則になります。

問題集も頭から解かない。

テキストも頭から読まない。

残りの期間で最も本試験の点数が高くなるのはどの科目のどの論点をどういった手段でマスターしていくのがいいのかをしっかりと意識して判断してほしいと思います。

具体的な各科目の過去の本試験での出題傾向などは、ご自身の専門学校で明示されると思いますので、まずは過去の出題傾向を徹底的に押えるという意識は大切にしてください。

以前のブログや、今後のブログでも明示はしていますので参考にしてもらえればと思います。

理解と定着のバランス

論文対策をどこまでするのか

重要性の判断

この部分は年内にしっかりと計画を立て、適時修正を加えながら、5月・8月の合格を勝ち取ってほしいと思います。

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