公認会計士に社会人合格する7つのポイント!

公認会計士の学習を社会人の方で、お仕事と両立されながら目指されている方も多くいます。

そして、公認会計士試験に社会人の方が合格を勝ち取るためには、如何に学習の効率性を高めるかということが何より重要になります。

もちろん、学習の効率性を高めることは、学習に専念されている方にも重要なのですが、社会人の方にはより重要性が上がりますので、今回は、社会人の方が公認会計士試験に合格するために、学習の効率性を高める大切な視点について説明していきたいと思います。

 

1.正しい学習戦略を立案する

まず、学習の効率性を高めるためには、正しい学習戦略を立案することが重要です。

必要な学習の全体量はどのくらいなのか、

学習に際して大切なポイントは何なのか、

本番の試験はどのような傾向なのか、

こういう大きな方向性を最初に正確に確認することで、より効率的に合格という目的地にたどり着きやすくなります。

つまり、学習戦略は、合格への旅に必須な地図とでもいうべきものであり、地図を持っているのは当然ですが、その地図が正しいということが重要になります。

 

【重要ポイント】

効率的に学習するために、正しい学習戦略を立てる!

 

 

 

2.カリキュラムの全体像を知り、自分に合ったコースを選択する

公認会計士を目指すことを決めたら、まずは、カリキュラムの全体像を知り、ご自身に合ったコースを選択することが大切になります。

社会人の方は、平日のお仕事の前後と土日で学習をすることになり、

一般的な学習時間は週に25時間~35時間程度になる場合が多いです。

週に40時間が最大であり、それ以上学習すると体調を崩すリスクが高くなるので注意してください。

 

その場合、短答式試験合格までに必要な学習時間は2,000時間以上であるため、

周に20時間であれば100週間(約2年)、週に25時間であれば80周(約1年半)、週に40時間であれば50週(約1年)ということになります。

早く受験したい気持ちは十分にわかりますが、一般的には、

2月から8月に開始するなら2年後に受験する2年コース、

9月から1月に開始するなら、1.8年後に受験する1.8年コースなど、

比較的ゆったりとしたコースを選択することがお勧めです。

 

【重要ポイント】

・ご自身の学習時間に合った最適なコース選択をする!

・一般的には、1.8年コースや2年コースなどの比較的ゆったりしたコースを選択することがお勧め

 

 

3.論点の重要性を強く意識して学習する

公認会計士試験に限らず、全ての試験では、よく出る論点と、たまに出る論点と、ほとんど出ない論点に区別できます。

よく出る論点をA論点、たまに出る論点をB論点、ほとんど出ない論点をC論点とします。

この場合に、A論点は全体の50%未満のボリュームですが、本試験はA論点から7割から8割出題されます。

そのため、社会人受験生の方はまずはA論点の習得を徹底的に行い、各科目で合格ラインの点数を獲得する実力を養成することが重要です。

A論点だけに絞れば、学習時間を半減させる効果があります。

間違っても、全論点を網羅的に学習することはしないほうがお勧めです。

そのため、しっかりと重要性を明示してくれる教材や講義を選ぶことも重要になります。

 

【重要ポイント】

・重要性Aの論点を徹底的にマスターし、合格点を目指す!

・余裕があれば、重要性B論点に手を広げていく!

 

 

4.理解重視の学習

学習は、論点を理解するプロセスと、反復して定着するプロセスに分けられます。

この時に、最終的には反復して定着するプロセスを行わないと、テストで点数を取ることはできません。

しかし、効率的に学習をするためには、定着をする前の理解のプロセスを大切にしてほしいと思います。

 

理解を強化することで

・反復回数を大幅に減らせる

・応用問題への対応力が上がる

・先の論点の額スフがより効率化される

など大きな効果があります。

 

そのため、社会人の方で効率的に学習するためには、重要論点の理解をしっかり行うことをお薦めします。

 

【重要ポイント】

・理解を強化し、反復回数を減らす!

・理解を強化し、応用問題への対応力を養う!

 

5.科目の特徴と科目戦略

公認会計士試験は、数多くの科目がある。短答式は4科目、論文式は6科目の試験です。

その時に、短答式・論文式ごとの配点も異なっています。

この結果、短答式・論文式共通の大事な視点は、計算科目の方が理論科目よりも学習時に時間がかかる、理論科目の配点が多いという事実です。

そのため、理論科目を得意科目にして点数を稼ぎ、計算科目は守るという戦略がお勧めと言えます。

また、論文で加わる租税法と経営学は、経営学の方が圧倒的にボリュームが少ないにもかかわらず配点は同じなので、経営学で稼ぎ、租税法は守るという戦略がお勧めと言えます。

 

【重要ポイント】

・理論科目で稼ぎ、計算科目で守る!

・経営学で稼ぎ、租税法で守る!

 

 

 

6.継続できるペースを守る

公認会計士試験はある程度の長期戦になります。そのため、重要なことはコツコツと学習を継続し、学習計画から遅れないようにすることです。

そのため、ご自身が本試験日まで継続できるペースを把握し、息切れしないように継続することが重要になります。

オーバーワークで頑張った結果、1か月勉強していないというような状況は避けなければいけません。

また、睡眠時間を削り過ぎると、学習の効率が大幅に下がるので注意してください。

適度な休息と、睡眠時間を確保したうえで、隙間時間などはすべて学習に回し、無理しすぎないペースを早めに確立するようにしてください。

 

【重要ポイント】

・継続できるペースで長期間持続する!

・適度な休息と睡眠時間は確保する!

 

7.時間が足りない時の裏技

王道の学習方法とは異なりますが、学習時間がどうしても足りない場合には、

・計算科目の重要性の低い論点を思い切って全カットする

・答案練習を受ける時間を一部カットする

 方法をお薦めします。

 

計算科目は、上述した通り、ボリュームも多く、習得に時間がかかるので、重要性C論点を切るという選択肢を採用してほしいと思います。もちろん、時間的に回るのであれば学習するに越したことはありませんが、本番でも少しの配点分しか出ませんので、その時間を他の重要論点の学習に回すほうが費用対効果は圧倒的に高くなります。

 

また、答案練習は、実戦練習を通じて、現状を把握し、今後の学習計画の修正に活かす効果があります。そのため、通常は答案練習は絶対に受けましょうと伝えます。しかし、社会人受験生の場合で時間が足りない場合には、答案練習の時間も知識のインプットや定着に使うメリットもあります。そのため、答案練習を受けるのは2回に1回にするなど、多少減らすという選択肢もお勧めです。

 

【重要ポイント】

・計算科目のC論点は思い切ってカットする!

・答案練習を飛ばすという選択肢も!

 

8.まとめ

以上、色々な視点を説明してきましたが、全ての内容が、如何に効率的に学習効果を上げるかという視点に基づいています。

そのため、全ての人に絶対に正解の学習方法などないですが、上記の視点で取り入れたいなと思うものは是非取り入れていただき、勉強効率を高めてもらえればと思います。

また、今回は、社会人受験生の方を対象に説明してきましたが、学習専念の方も、効率的に学習する上では大切な視点も多く含まれていますので、是非参考にしてもらえればと思います。

 

 

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