無駄な努力と正しい努力の差を生む3つのポイント!

努力しても結果が出るかはわからない。

努力は簡単に裏切る。

 

こういうことを言う人も多いですが,自分は,

 

正しい努力をしていれば,結果が出る可能性は大きく高められる。

正しい努力をしていれば,そう簡単には裏切られない。

 

と思っています。

もちろん,正しい努力をしたから必ず結果が約束されることなどないです。

だからこそ,確率を高めるために正しい努力を実行することが大切だと感じます。

 

では,無駄な努力と正しい努力の差は何なのか。

自分が感じる3つのポイントについて説明していきたいと思います。

 

1.ゴールを正確に知ること

まず,一つ目は,ゴールを正確に知ることです。地図で目的地に向かう場合には,目的地を正確に認識しているはずです。

箱根に行くなら箱根の位置を把握し,予約したレストランに向かうなら地図を見て,場所を正確に把握するはずです。

当たり前ですが,ゴール(目標)を正確に知るからこそ,早く,正確にゴールにたどり着けます。

でも,何かにチャレンジするときに,ゴールを正確に知らないまま進んでいる人が多いと思います。

公認会計士試験に合格したい,合格後に認会計士として活躍したいというようなあいまいな目標は,箱根に行きたい,レストランに行きたい,でも場所を知らない状態と同じなので,ゴールを正確に知らない状態になります。

 

公認会計士試験合格であれば,

・上位10%に絶対に入るんだ

・上位10%に入るためには,理解と定着のレベルを上位10%にする。そのためには毎回の答練でどのラインを目指す。

・早めに,上位10%程度の点数を取るためには,どのレベルまで理解と定着を上げている必要があるのかを認識し,全論点そのレベルまで持っていくことを目標にする

 

など,より目標を明確にすることが目標を達成するために重要になります。

目標をあいまいにすればするほど,目標に到達する可能性は低くなります。

 

2.現状を正確に知ること

ゴールがあいまいなことと同じぐらい大切なのが,現状をあいまいにしないということです。地図の例でいえば,箱根の場所,レストランの場所を正確に知ったとしても,今どこにいるのかをあいまいにしていると,なかなか効率的に目的地にたどり着けません。

 

公認会計士試験合格であれば,

・今自分は上位何%ぐらいに向かっているのか
・各科目,各論点の理解の程度と定着の程度はどのレベルにいるのか

など,現状を成果に知るようにすることで,現在地から目的地への最短ルートが見えやすくなります。

 

3.原因分析を正確に行い,正しい解決策を立案実行する

ゴールと現在位置を正確に認識した場合には,なぜ今現在地にいるのかの原因分析を徹底的にします。原因がわかれば,その解決策もおのずと見えてくるので,解決策を立案し,実行することで,効率的に目的地にたどりつく可能性が高まります。

 

 会計士試験でいえば,財務会計論の答案練習が受け,100点中30点だったとします。70点分の間違えた個所を解説を見て納得する,テキストを調べながら納得するという復習ではいけません。

 最も大切なのは,70点分について,なぜ間違えてしまったのか,現状の何が足りないのかの原因分析を正確に行うことです。

・理解の程度が低かったから間違えたのか。

・定着のレベルが低かったから間違えたのか。

・注意力不足でケアレスミスをしたのか。

・問題の解く順番を間違えたのか。

一つひとつしっかりなんで間違えたのかを分析した結果,

なぜ,今までの学習でそのような状態(理解や定着の程度が低いまま)になってしまっていたのかを分析します。

 

・そもそもゴールのイメージがあいまいだったからなのか(目標にするレベル感を間違えていた)

・現在地を正確に把握していなかったからなのか(わかったつもり,できるつもり)

・講義の受け方がよくないのか。

・一回目の復習の精度が低いのか。

・回転数が足りないのか。

・問題を解く際の注意ポイントの抑えが甘いのか

・学習時間が足りないのであれば,なぜ足りないのか

 

こういうことを分析することで,その問題の復習をして終わりではなく,明日からの学習の仕方が全論点について改善されていくことになります。

 

これが,頭を使って,正しい努力をするということの大切なポイントになります。

上記3つのポイントを意識して努力をしていると,正しい努力の方向に修正されやすくなり,結果を出せる確率をぐっと高めれることになります。

 

聞いてしまえば,当たり前のことしか述べていないのですが,この当たり前のことをしっかり実行するのが本当に難しい。つい,考えないで目の前の作業に目を向けてしまいがちになります。

 

その結果,間違った努力である,

ゴールもあいまい

現在位置もあいまい

原因分析もあいまい

にしたまま,なんとなく進んでいる状態になる危険が高まります。

 

レストランに向かうのであれば,

とりあえず歩いて進んでいますという状態です。

 

こういうと,そんなことするわけないじゃんといわれそうですが,程度の差はあれ,無駄な努力というのは,このような状況に陥っている危険があります。

 

もちろん,無駄な努力などないという意見も正しいです。そういう経験を踏まえて,正しい努力に修正されていく側面もありますし,その時は無駄に見えたことが後々有益になることも多くあります。

だからと言って,無駄と感じる努力を多くするのは本当にもったいないです。ただいい努力を一つでも多くする方が,圧倒的に早く結果が出ますし,次のチャレンジに早く進めます。

 

なので,がむしゃらに頑張るのが美徳という考えは本当に危険です。

頭を使って,戦略的に正しく頑張り,結果を出すことこそ美徳になるべきだと思います。

 

過去の経験からも,短期で合格する人ほど,上記の質問・相談を頻繁にしてきます。

定期的に,ゴールはどこで,自分の立ち位置はどこで,何をすれば一番効率的かをじっくり相談に来ます。一年で合格する人などは,よりその傾向が顕著です。

頑張るのは当然として,その方向をずれないように強く意識しているので,短期で合格していく確率が高まります。

 

一番無益なアドバイスが,とりあえず頑張れ,がむしゃらに頑張れです。

これは,頭を使わないので無心で作業を出来るという楽さはありますが,本当に効率が悪いと思います。

頭に汗をかくほど徹底的に考えながら,頑張ることで,多くの成果は出やすくなるので,是非,効果的な努力を積み重ねて,結果をつかみ取ってほしいと思います。

 

もし,ゴールがあいまい,現在位置があいまい,原因分析があいまいであれば,それをしっかり示してくれる,道筋を明確に示してくれる人に,相談することをお勧めします。

 

3つのポイントが明確になれば,必ず改善しますし,効率は上がります。

ここを明確にした人は合格を勝ち取る可能性をぐっと高めます。

かつ,この力は,合格後のキャリアで結果を出すときにもとても大切な力になります。

 

皆さんの多くの方は,合格がゴールではないはずです。

合格後に公認会計士として活躍することが目標であるのであれば,是非合格までにその力を身につけて合格して,公認会計士として,大きくあ羽ばたいてほしい。

 

頭を使って,正しい努力を実践できるように,頑張っていきましょう!!

 

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